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2024-10-15 17:29

#088_【現代語】面白いと思える学校設定科目を真面目に考えてみた

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Summary

このエピソードでは、高校の国語科教諭が担当する現代語という科目について、授業の目標や評価基準、年間指導計画の概要が紹介されています。生徒の言語感覚を磨くための工夫や、教員としての苦労が語られ、科目の構成が明らかになります。現代語の授業では、生徒が興味を持つ内容を考慮しながら、言語の面白さを伝える方法について議論されています。また、進路の多様化に対応しつつ、生徒の視点を広げる科目の重要性が強調されます。

現代語の授業内容
どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
えー、校舎が近づいてきました。中間校舎が木曜日から始まって、水曜日までの5日間あります。
私はまだ一文字も校舎を作っておりません。やばいですね。
幸いにも、私の担当している科目の校舎は来週にあるんで、
明日ぐらいまでに作り始めて、担当の先生に木曜日ぐらいまでに見てもらって、金曜日すってって感じですかね。
いやー、なんか今は国語部会のこととかなんやらでちょっとバタバタしているので、
うーん、まあ早めに終わらせたいところなんですが、なかなか体力が続かず、気づいたら寝落ちしてしまっている日々です。
いつもですね、iPhoneの充電がなくなってます。朝起きたら、あれにつないでなくて充電器に。
まあまあ、なんとかね、したいですね。
で、私の担当している科目の一つにですね、校舎担当している科目に、現代語という科目があります。
これは学校設定科目という種類の科目でして、学習指導要領の中にはない、学校が独自に設定しているものになります。
これはね、全ての生徒が取るわけではなくて、これがやりたいですって言ってる生徒が取るという感じです。
私が持っている現代語は2単位で、結構多くの生徒が取りますね。
選択科目とはいえ、やっぱりうちの学校、理系に進む子はかなり少ないので、まず理数系の科目には行かないとなった時に、
進路に応じて一応選択科目を選んでいくんですけど、現代文を使う生徒っていうのはやっぱり多いので、
まあ使うつもりの生徒ね。
あとは小論文とかを書く、入試で書くだろうという子も結構いるので、
そういう生徒が多いので、受け皿的になっている科目でもあります。
かなり人数が多いですね。
中には消極的に選んでいる、つまり何も取るものがないからとりあえずこれを選んでいるみたいな子もいるかもしれないんですが、
そんな中でちょっとでも面白い科目になればいいなと思って私この授業をやっています。
一応主担当としてですね、いろいろ教材も作ったりしているし、
学校設定科目ということである程度自由が利くので、私は割とこの科目は楽しんでやってますね。
私が主担当になった経営もですね、いろいろ理由はあるんですけども、
評価基準の設定
そのうちの一つに去年この現代語は、学校設定科目は全てそうなんですけれども、
県の教育委員会に申請を出さないといけないんですね。
学校に好き勝手できるとはいえ、本当に好き勝手できるわけじゃなくて、
ちゃんと適切なものになっているかっていうチェックがあるんですね。
このチェックがまたなかなか通らないんですよね。
もう何往復したことかわかりません。
結構厳しくなってきてるんですよね。
演習科目になってないかどうかみたいなところがここ数年は非常に厳しくて、
なんかずっと問題演習ばっかりだったらすぐ跳ねられちゃうんですよね。
なんでそれなりに新学習指導要領の中で求められていること、
資質能力がどう向上するのかとか、目標とか評価基準とか年間指導計画とか、
かなり綿密に文章を作文して何とか通ったものになります。
私がその現代語を担当していて、
どうせは結構綿密にしっかり考えて面白くなるように自分の中では書類を作ったので、
せっかく県に通ったし、それをそのままできるだけ再現していこうということで、
申請書類のまんま実践されている学校がどれぐらいあるのかはちょっとわかりませんが、
一旦私は私でやってみようということにしました。
いつかこの現代語の説明というか紹介、
自分の頑張ったことのうちの一つとして、このポッドキャストでも話せたらなと思っていたので、
今日はというか、ここ数日ぐらいはちょっとそれの話をしていこうかなと思います。
前置きが長くなりましたが、
今日はなんで、現代語のざっくりとした概覚、目標、評価基準、評価対象物、
あとは年間指導計画のざっくりしたところを紹介できればと思います。
まず目標は、現代日本語を中心とした言葉やその特徴について、
一つ目、それらの基礎的な知識・技能を獲得する。
二つ目、具体的な例を用いて説明したり、自分なりの考察・意見等をわかりやすく発表したりすることができる。
三つ目、それらを踏まえ、言葉が持つ価値への認識を深めるとともに、
将来にわたって言語感覚を磨く態度を育む。
この主に三つって感じですかね。
ざっくり言うと、現代日本語の言葉とかその特徴について勉強していきましょう、みたいな科目です。
この目標に基づいて、ほとんど同じような文章になるんですけど、
それらを知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む態度に分類して評価しますよという基準を作りました。
さっきとほとんど文章は一緒なので、ここは割愛しようかな。
評価対象物としては、知識・技能の部分はですね。
定期考査とかあと小テスト。
思考力・判断力・表現力は定期考査、あと成果物ですね。
パフォーマンス課題をたびたび出しているので、それを試判票に入れますよと。
主体的に学習に取り組む態度は、ずっとこの授業ではワークをかわせてやらせてるんですけど、
ワークと成果物と振り返りシートなどなどですよと。
その内容を見ますよと。
年間指導計画の概要
パスポートってワークの名前なんですけど、
ワークは1回の授業で見開き1ページ分を進めていて、
授業が進むたびに1回分ができた状態で答え合わせまでして、
パシャッと写真に撮っていろいろな音で提出させてますね。
10分、15分、12、3分くらいかな。
で、だいたいできるような分量になっていて、
それを毎回帯でやっていくって感じで、
結構みんな集中して静かにそれはやってて、
終わりも見えてるんで、これをやればとりあえず一旦終わりみたいな。
結構リズムがつかめて、それはやってよかったなと思ってますね。
で、2回に1回、該当範囲の小テストを行っていて、
2回に1回かな?3回に1回か。
さっきのワークが2回分終わったら、その次の授業で小テストやりますっていう感じにしてますね。
これ申請に書いてたらちょっとあんまりよろしくないと跳ねられそうなんですけど、
小テストぐらいどの科目でもやりますよね。
これは別に誰も聞いてないだろうから、どっちでもいいや。
県の人が、こんなこと言ってましたね、ダメです、ピン!みたいになるわけじゃないと思うんで、いいでしょう。
はい、で、学習計画ですね。年間学習計画、年間指導計画ですね。
さっき言ってたパスポートっていうワークは毎回進んでいくんですけど、帯でね。
で、それプラスアルファで生徒の言語活動を毎回取り入れています。
で、今回単元をざっくり名前だけ言おうかな。
1学期の初め1つ目、国語クイズ大会2つ目。
適切な書き言葉とされている表現にはどのような特徴があるのか。
はい、で、ここで中間交差挟まりまして、2つ目じゃないわ、3つ目。
卵はその後か。
3つ目が類義語を分析しよう。
4つ目が卵卵卵卵、日本で最も使われている書き言葉はどれ。
で、ここで1学期が終わり、期末交差が入って1学期終わります。
で、次2学期に入って1つ目が津波に関するニュースのテロップはなぜ漢字で避難ではなくひらがなで逃げてだったのか。
これが2学期1つ目。
現代語の授業の重要性
で、次2学期2つ目が日本語では兄、弟、英語ではブラザー、区別の仕方が異なるのはどちらかが間違いなのかですね。
で、ここで中間交差が挟まって、次に2学期3つ目がなぜポケモンは進化すると名前に濁音が増えるのか。
で、2学期4つ目が日本語研究準備ということで、ここからもうポケモンの話が終わったら日本語研究ということで、2学期後半から3学期にかけてはもう探求活動ですね。
調査して自分の好きなこと、言語に関わる好きなことを調査して結果まとめて考察して論文にまとめて発表して振り返るみたいな活動に移っていきます。
こんな感じですね。気になったものはあったでしょうか。
ゆる言語学ラジオがお好きな方は、これゆる言語学ラジオじゃね?と思う方もいるかもしれませんが、確かにかなり影響は受けてますね。
ポケモンの濁音の話とかね、あとはコーパス、卵卵卵卵の話とかもね、ゆる言語学ラジオでもやってましたね。
それなりに影響は受けてるかなと思いますが、実は私、大学でね、一応専攻してたのが、言語の方がね、日本語の方がたくさん授業をとっていた。
一応どっちも取らないといけない。文学も取らないといけないし、日本語系、言語系も取らないといけないし、どっちもって感じだったんですけど、どっちかっていうと、言語の方が好きで、ゼミも卒論も言語系でしたね。
なので、正直ね、現代語でやってること、やろうとしていることに関して、結構ワクワクするタイプで、卵卵卵卵っていう卵4連ちゃん出てきたと思うんですけど、
これはね、コーパスっていう、日本語書き言葉均衡コーパスっていう、まあなんだろう、データベースを使う授業なんですけど、これなんかは私も4回生か3回生ぐらいの時に授業でやっていて、これできるなと思ってね。
あとは、津波の話ね、避難じゃなくて逃げてたのは何でかみたいな。これはね、優しい日本語に関することなんですけど、優しい日本語もゼミの中でそれなりに何個か文献を読んだりしていたので、存在は知っていたりね。
詳しくはまた次回以降にそれぞれの単元どんな感じだったかご紹介できればなと思います。
まあそうですね、作った当時のことを思い返してみると、やっぱり自分が面白いって思える科目にしたいなと思って。
もちろん学校の方針とか、生徒の実情、実態とか、これまでも現代語という科目はあって、それなりに受験に必要な子が取るみたいな、入試に必要な子が取るみたいなことにはなっていったのもあるので、いろんなことを考慮しないといけないのはもちろんなんですけど、
まあそれは、演習ばっかりだったら生徒も面白くないし、結局受験で使うかもしれないとか言って取った子も、専門学校とか、オープンキャンパス行けばそれで通りますみたいな学校に行く子もたくさんいるし、就職の子もいるし、
まあその進路に応じてみたいなニーズもだんだん実は減ってくるんですよね。
だからそういう受験についてのニーズ、そういう側面でのニーズも満たしつつ、だけど本質的に生徒が現代の日本語についてちょっと面白いと思うとか、特徴を知って世界が広がるとか、見方、考え方が変わっていくとか、
そういう部分を目指していく方が今の時代というか、今求められてるんじゃないかなと思うんですよね。
だからそういうニーズがあるかどうかわからないけど、私たち教員の使命みたいなものは、ちょっとずつでも果たしていった方がいいのかななんて思っています。
県が申請を厳しくしてるのも、演習科目ダメだよってしてるのも、そういう理由もあるのかなと思うんでね。
それに従ってというか、ちょっと勉強ももちろんしつつ、言葉の面白さを実感できる、そして授業者自身が、指導者自身が楽しんでできる授業を目指していきたいなと思うところでありますね。
生徒の多様なニーズへの対応
では今日はこれで終わります。ありがとうございました。
17:29

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