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  2. 声優になるまでの道のりを松本..
2021-04-09 21:16

声優になるまでの道のりを松本 沙羅さんに聞いてみた

前回に引き続き、ゲストは、声優の松本 沙羅さん。3月まで放送されていたアニメ、半妖の夜叉姫の主人公の日暮とわ、ライフ イズ ストレンジ 2のダニエル・ディアス、大ヒット韓国ドラマ梨泰院クラスのチョ・イソの吹き替えなど、アニメやゲーム、吹き替えなど様々な作品で声優として活躍する彼女に、「声優」になるまでの道のりを色々聞いていきます!

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正直すごく大変な世界だと思うんですけど、辞めたいって思ったことは一度もないので、やっぱりどれだけきつくても、あ、私はこのお仕事が好きなんだなって思うから続けられるのかなって思います。
気になる特殊職業の世界。パーソナリティでインタビュアーのアリュー・ウララです。
この番組では、探偵やデイトレーダー、プロポーカー選手など、普段なかなか聞くことのできない特殊な職業の方々に、女優であり、該当インタビュア歴10年の私、ウララがインタビューしていく番組です。
ゲストは前回に引き続き声優の松本沙羅さん。アニメやゲーム、吹き替えなど様々な作品で声優として活躍する彼女に、引き続き声優という特殊なお仕事について聞いていきます。
気になる特殊職業の世界。
はい、じゃあ沙羅さん、先週に続きよろしくお願いします。
声優として活動されてからは何年ぐらいになるんですか?
デビューをしたのが2013年なので、今年で丸8年という感じですね。なので9年目とか。年数だけでいくと結構重ねた気がしますけど、でもまだまだなので。
そうなんですか。9年でまだまだ。
まだまだですね。
なんかそもそも声優さんって、声優の専門学校とか養成所とかスクールに入ってからなるってイメージがあるんですけど、そもそもデビューまでどういう形で沙羅さんの場合は声優の業界に入っていったんですか?
私の場合だと、もともとお芝居がやりたいって思ったきっかけがあって、それが中学生ぐらいの時だったんですけど、なんかそこから親に相談したりして将来そっちの方面に行きたいんだっていうことを話してから、
じゃあ進路として大学に行くときに、例えばお芝居に特化しているところに行くのか、専門学校みたいな短期大学とかそういうところも視野に入れて考えたときに、第一志望のところに落ちてしまって、短期芸術系の短期大学だったんですけど、そこに落ちてしまって、じゃあもう一つ行きたいと思ってた専門学校に行こうっていうので、
そこはもうお芝居っていうよりかは声優としての職業に特化したカリキュラムもあるっていう専門学校だったので、そこに通って今所属している事務所の付属の養成所に入って、査定みたいなのがあって、そこから実際事務所に所属するっていう流れで来ました。
司会 学校に入ってからは、声優としてのお芝居ってまた違うじゃないですか。そこでの発見とか驚きがありましたか。
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基本的には体を使ってお芝居をするっていうことは変わらないんですけど、ちょっと特殊能力として滑舌だったりとか、声に色をつけるって言ったら不思議な表現になっちゃうんですけど、
自分の声に少し装飾をつけてあげて、全身でお芝居している感じを声だけで表現するっていう、不思議ですよね。自分で言っててもすごい不思議なんですけど、そういうのを学んだっていう感じですね。
司会 すごいですね。それ装飾、高さとかってどういうことですか具体的に。
そうです。音の工程とか、抑揚の付け方とか、あとは私たちはマイクに対して自分の声を乗せるっていう方法にはなるんですけど、なので自分の見た目が反映されないんですよね。
例えば海外のドラマの吹き替えの仕事だったりすると、例えで言うとすごく細い役者さんがテレビ画面の向こうのすごいふくよかな人に吹き替えを担当するってなると、細い人でもふくよかな状態の体を表現して声を出さなきゃいけないので、要は太ってる人の声を出すみたいな。
そうなると声帯の周りだったり首の周りに脂肪がついてる感じとか、体全体のガッキがもっと大きい感じとかっていう風になってくるので、それを学びましたね、表現方法として。
すごい。ちゃんと伝わってるかがわからないですけど。
学んで技術でそうできるんですね、声の仕事って。
できる人が本当に多いので、やってみないと自分がそのセンスがあるかどうかっていうのもわからないので、専門学校に入って自分の得意不得意っていうのがやっぱりわかりますし、声の特徴とかっていうのもわかるので、
普段話してる声とマイクに乗った時の声ってやっぱりちょっと変わったりするので、そこのギャップを埋めていくところからの作業がすごい大変だった記憶がありますね。
じゃあもう本当に自分が持ってる声質とかいろいろちゃんと理解した上で、どう表現していくかっていうのが大事なんですね。
その当時から、サラさんはこう、どういう感じが自分になってるなとか得意だなっていう思うことはあったんですか?
えっと、一つの転機になったのは、それまでその自分の声質がどっちかっていうと、気の強い感じが声に乗りやすいのかなって思ってたので、女性を演じるんだったらそっち側みたいな。
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勝手に私の中では思い込んでたんですけど、当時お世話になった恩師からは、男の子とかできると思うって言われて。
で、それまで男の子を演じるっていう頭になってなかったので、そっか、そういうことができるんだっていう、それは一つの発見で。
で、実際男の子を演じてみたらすごく楽しくなって、今声のお仕事させていただいてる中でも結構男の子を演じることが増えてきて、自分の中でも極めたいなって思うようになりましたね。
そのきっかけは専門学校時代にありました。
やっぱり客観的に言われる意見大事ですよね。
めちゃめちゃ大事ですね。よかった、出会っといてその演じるのって思ったぐらい。
気になる特殊職業の世界。
厳しい世界だと思うんですけど、どれぐらいの方がデビューしていくのかなっていうのも結構なかなか厳しくて、デビューまで至らなかったり、辞めてしまったりという方もいますよね。
そうですね。私の周りでも本当にずっと一緒にセッサーたくましてた子が別々の養成所に入って、お互い査定だってなった時期に、
向こうはダメだったけど、私は上がれたみたいなこともあったりして、なんて声をかけてあげたらいいのかわからないみたいなこともあって、
仕方ないことなんだろうなとは思うんですけど、こういう世界なので。
私が通っていた当時は2年生だったんですね。なので1年目入るときにオーディションみたいなのがあって、
2年間は特に新旧査定みたいなのはなく、2年目最後の時に査定というか、ふるいにかけられるものがあったんですけど、
私の一番の親友だった子が通っていたところは、その子が通っていたところも2年生だったんですけど、1年目と2年目の間に査定があって、また2年目の終わりでも査定があってっていうところにその子が通っていたので、
緊張感ありますね。
そうですね。すごくいい意味で見られている感じがするって言っていたので、その子はいろんなこと気にしなきゃいけないんだろうなっていうのが思いましたね。
そこから仮所属になって事務所に、デビューになるわけですよね。
そうですね。
仮所属の段階でデビュー。
一応その段階で、マネージメントはしていただける立場にはなるので、オーディションを振っていただいたりとか、あとは自分で事務所側にボイスサンプルっていうものを私たちは作るんですけど、
こういうボイスサンプルを作りましたっていうのをアピールというか、自分で事務所に売り込みをして、それがそのままの言い方をすると商品になりそうだったらやはりマネージャーさんが売り込みをしてくださるので、
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なるべく自分からアピールをしてっていう。
ボイスサンプルも自分でマネージャーさんにプレゼンするぐらいの。
作ってこういうふうに。一応事務所の方でもボイスサンプル作りますっていう動きはあるので、そこに向けてまず入りたての子たちは動くっていう形にはなるんですけど、
その後ですよね。板作った後、じゃあそのままでいいのかって言ったらやっぱり違うので、例えばお仕事をする上でどんどん得意不得意が自分でもわかってくると思うので、
それを自分でアピールし直したりとか、こういう方向でこういうお芝居で攻めていきたいですみたいなのを自分でアピールしてっていうのはありますね。
やっぱりそうですよね。マネージャーさんにどうしたらいいかとかじゃなくて、自分からどんどんマネージャーさんにプレゼンして、その先にマネージャーさんが他の方たちにプレゼンしてくれるっていうのがありますね。
そうですね。相談することも全然できるんですけど、最初そういう自分から言ってるぜみたいな気持ちがある方が動きやすいと思います。
私の経験上の話にはなっちゃうんですけど。
気になる特殊職業の世界
で、あれってデビューの時、瞬間とかって覚えてますか?気持ちとかって。
覚えてます。私の場合は特殊というか例外ではあったんですけど、その養成所に通ってる段階で専門学校の時に出会った音響監督さん、ディレクターさんからお仕事を直接いただいたっていう形になったんですよ。
なので、事務所を通して連絡はいただいたんですけど、え、現場に行けるっていうことはお金がもらえるからデビューだよねみたいな。最初はもう頭の中で処理が追いつかなくて。
でもすごく嬉しかったです。番組の最後にクレジットでみんなスタッフさんの名前が出たり役者の名前が出たりするところに松本サラっていうのが上がっていくと、番組一緒に吹き替え作ってたんだなっていう実感があったので、
もう収録スタジオに初めて行ったときは緊張で、とにかく邪魔にならないようにしようっていう感じだったんですけど、デビューした実感はクレジットに名前が載ったときにやっと、あってしたのやっぱりみたいな感じでしたね。
でも収録スタジオに行ったときはアピールしようとかじゃなくて邪魔にならないようにしようという意識が。
それはまた声優さんの境界の中でのあるんですかね。
本当だったら新人として振る舞うべき姿っていうのはあったと思うんですけど、初めてデビューとして行かせていただいた現場には、私に男の子演じてみたらって言ってくれた恩師と、
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専門学校時代にお世話になったディレクターさん、音響監督がその場にいたので、ちょっとこう言ってしまえば甘えられる環境というか、頼りにできる人がいたので、そこを面倒を見てくださったりとか、
かわいがってくださったっていう部分が大きくて、そこになんていうんですか、音符に抱っこじゃないですけど、もうとことん私がけこんで、どうやるんですかみたいなのをこそこと聞いたりしてたので、すごく優しく教えてくださって、
その上で、今すぐできなくてもいいから、今は端っこで見てるだけでもいいから、徐々にこういうふうな立ち振る舞いができるようになるといいねみたいな感じで教えてくれたので、最初はもうなるべく端っこの方で音を立てないように。
【茅】パフォーマンスとか表現もですけど、現場の言い方って結構大事ですね。 【南】大事ですね。本当に今思うと、もうちょっとしっかりせいって自分に言ってあげたくなるぐらいなんですけど。
【茅】なるほど。これちょっと自分のステップアップのきっかけになった作品だなとか、そういう体感ってあると思うんですけど、なんかちょっと抜けたなとか、その感覚とか何が必要だったかなとか、そういうのはご自身で自覚はありますか?
【南】そうですね。なんかこれもすごくむずがゆい部分ではあるんですけど、役者が体感して、これすごく記憶に残ってるって思う作品と、その作品の知名度ってそこも意外と差があったりとかして、やっぱり演じてるっていう部分が大きいと思うんですけど、
なんかこう、作品としてそんなに世間に名前が広まらない、そこまで広まらなかったなっていう、そういう作品と、実際自分の演じた体感として、あの作品は本当に思い出に残ってるっていうものって、私の中では結構ばらつきがあるというか、
私がその作品の中でヒロイン的な立ち位置を演じさせていただいた反流ドラマとかがあるんですけど、反流ドラマのヒロインの枠みたいなのをすごく演じたかったっていう一つの目標があったので、それが決まったってなったときはすっごく嬉しくて、
でこう、実際反流ドラマ、向こうの韓国でもすごく話題になってたりとか、日本でも放送前から話題になってたりした作品でもあったので、それを実際自分が吹き替えられるっていうのはすごく嬉しかったですし、逆に実際もう名前が大きく知れ渡ってたのでプレッシャーもあったりとかして、
反流ドラマをやっぱり字幕、向こうの音声の役者さんのそのままの声で字幕で見られる方もいらっしゃるので、吹き替えがついたときにイメージが違うとか、少なからずどうしてもそういう声は上がっちゃうんですけど、そういうのが演じる前から怖くなっちゃったりとか、変に不安になってっていうのは実際ありましたし、
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でも、演じた上ですごく思い出には残ってますね。こういう作品を演じられたっていうのは一つ自分の中で機会になった部分でもあるので、実際それを演じてみて新しく引き出しができた部分だったりとかありますし、で、あとはその私は男の子を演じさせていただく機会が多いんですけど、
日常的にも、小学生ぐらいの男の子ってこういうふうにキャッキャしながら普段生活してるんだなとかっていうのもわかるようになったりしたので、それで改めて男の子の演じる幅が増えたりとか、意外とこういう男の子もいるんだなとか年齢によって変わるんだなっていうのは、
そうですね、自分の中の引っ掛けになったというか、一つの引き出しにしまうタイミングになったという感じはあります。実際に演じてみて。
大変がないお仕事、職業だっておっしゃってましたけど、大変な部分もあるじゃないですか。
すごく大変ですね。声のお仕事を始めるまで、自分の声帯の限界とか体の限界っていうものをやっぱり知らなかった部分が本当に多いので。
叫ぶとかのお仕事ですか?
叫ぶとか、例えばその1日のスケジュールの中で午前中叫んでた後に午後も叫ぶとか、ゲームの収録とかだと技名を言ったりとか、オリャーとかトリャーとかっていう風なアクションっていう言い方をするんですけど、そういうのを何十パターンとか取ったりすることも
そうなんで、作品によってはあるので、それが例えば1日続くとかってなると、ずっと喉飴舐めてたりとか、ずっと水飲んでたりとか、っていう風になってくるので。
でも明日もこういうお仕事があるってなると、温存しておかなきゃいけない部分を自分でいろいろ考えながら、今のこのお仕事で120%出しちゃうと喉やっちゃうなとか。
コントロールしていかなきゃいけないなっていう、この塩梅はお仕事が始まってみないと全くわからなかった部分ですね。
技名とかあるんですかね、なるほど。
そうなんですよ。
オリャーとかトリャーとかカントカーンとか。
きついって思うお仕事がないかって言ったらもう嘘になるので、正直すごく大変な世界だと思うんですけど、やめたいって思ったことは一度もないので、
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やっぱりどれだけきつくても、私はこの仕事が好きなんだなって思うから、続けられるのかなって今は思います。
やっぱりご自身も声だけじゃなくてご自身も表に出るという声優さんがたくさんいらっしゃいますもんね。
そこもやっぱり戦略で考えていかないといけないんですか?声優さんってどうなんですか?
そうですね、考えていかなきゃいけないような気がします。
実際体を動かせるって声の芝居をする上でもすごくプラスになる部分ではあるので、
体をよく私たち楽器っていう言い方をするんですけど、楽器作りの上ですごく大事な部分ではあると思うんですよ。
体幹を鍛えられるとか筋肉がついてるとかってマイナスになることはないと思うので、そこができると声の表現の幅も増えると思いますし、
実際歌を歌うっていうのも、例えば海外の作品を吹き替えるときに歌も付随してくっついてきたりするときもあるので、
歌えないよりかは歌えた方がいいよねっていうところで、できることはプラスになっていくお仕事だと思うので、
例えばこれから声優を目指したいっていう方がもしいらっしゃったら苦手って最初思うかもしれないけど、
とりあえずやってみるっていうのをお勧めします。
今回は声優の松本沙羅さんにいろんなお話を伺いました。ありがとうございました。
気になる特殊職業の世界
はい、ということで気になる特殊職業の世界。今回は声優の松本沙羅さんにいろんなお話を聞いてきましたけれども、
やっぱり私も声優の世界についてあまり詳しく知らなかったので、
具体的にそういう風に収録が行われてるんだとか、コロナ以前以降の声優業界の変化だったり、
いろんなことが知れましたね。お聞きになった皆さんも初めて知ったということたくさんあるんじゃないですかね。
あとやっぱり印象的だったのが、8年やってもまだまだ若手っていうふうに沙羅さんおっしゃってましたけど、
定年がない職業なので、そうかと思いましたけど、
あと沙羅さんやっぱりご活躍されてる方って常に研究、勉強、いろんな部分にアンテナを張ってそれをお仕事に活かしてるっていうのをものすごく沙羅さんから感じられて、
勉強になりましたね。
まず事務所のマネージャーさんにプレゼンするために今これをやってとか、そこからすごく努力されているので、
そういう努力があって、お仕事だったら結果が出てっていう形になるんですね。
いろいろお話伺いました。ありがとうございました。
気になる特殊職業の世界、次回の放送もお楽しみに。
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