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2024-06-22 27:34

46.助産師の仕事はスルメみたい

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助産師としてどんな仕事をしたいかを考えました

 

#声日記

Summary

みほさんは助産師として地域のお母さんたちをサポートしたいという思いを持ち、助産医を開業しています。国際的な貧困問題にも興味を持ち、日本の困窮家庭を支援することが重要だと考えています。助産師の仕事はスルメのようによく思われます。助産師とのコミュニケーションを通じて育児のしやすさや母親の生きづらさを改善できると考えています。彼女はサポートして安心感を与える存在になりたいと思っています。

助産師としての道模索
こんにちは。助産師として、母として、私として、生きる道を模索する4人のかーちゃん助産師のみほです。
私は今、地域で訪問型の助産医を開業しているんですけれども、
助産医を開業するにあたってもそうですし、
開業しなくても日々、自分が助産師として働いていく上で、
どういうスタンスでいきたいか、みたいなのをよく考えるんですよね。
そう考えるときに、ターゲットじゃないですけど、
特にこういう人たちをサポートしたくて、
私はこういうことをやっているみたいなのを出したほうが、
多分自分の働き方とかも決めやすいので、
どういう人をサポートしていきたいのかな、
私はどういう働き方をしたいのかなっていうのを常に考えているんですよ。
私、そもそも助産師1年目、総合病院で助産師人生をスタートさせたんですけれども、
その1年目の新人研修で、今後どういう助産師になっていきたいか、
みたいなのを書いたときに、地域でお母さんたちを支えていきたい、
みたいなことを書いているんですよね。
最近その紙をすごい一生懸命探しているんですけど、
ちょっと見つからなくて、すごい大事に取ってあるはずだから捨ててはないと思うんですけど、
大事にしすぎてどこかにしまい込んじゃってよくわからなくなっちゃっていて、
見返せないんですけど、地域って言葉が出ているんですよ。
総合病院に働いている1年目で、よくこういうことを書けるなって思うんですけど、
そういう空気の読めなさ加減が私の良いところでもあり悪いところで、
それが損することもあるんですけど、
私はこういう不器用な感じなんだなって、最近は受け入れているかなと。
それは置いておいて、とりあえず1年目からも地域のお母さんたちにという思いは変わっていない。
地域のお母さんへのサポート
それは何でかというと、もっと掘り下げてみると、
私はもともと国際的な、例えば難民の子どもとか、
日本ではなくて、世界の困っている困窮している子どもたちの支援みたいなのにすごく興味があったんですよね。
日本ってどっちかというと世界の中では豊かって言われている国で、
よく子どもの頃にご飯を残そうとすると、
親からご飯も食べれない国の子がいるんだから、しっかり食べなさいみたいなことを言われたことがあって、
その言葉を聞いているうちに、自分は苦労している国に生まれて、
それを何か困窮している国の子どもたちに還元することはできないかなって思ったのが最初なんですよ。
国際的支援とかをやりたいって思った時もあったんですけど、
なんせ私は英語がとにかく苦手で、学校の勉強の中でも英語が一番苦手で好きになれない。
一番とっかかりの部分で躓いていて、夢は国際支援とかって思っていたけど、
そもそも英語ができないと何もできなくないみたいになって、
いろいろ悩んでいた時に、それもニュースか何かで、
すごい虐待のニュースとか、
その頃そんなに日本の子どもたちの貧困についてクローズアップされてはいなかったと思うんですけど、
豊かと思われている日本の子どもたちも、また世界的な困窮とは違う困境をしているっていうのを何となく感じることがあって、
世界に目を向けるのではなくて、もっと身近な足元を支援するのも大事なんじゃないかなって思ったんです。
それが何かっていうのはまだ、だからこの職業になったってところまでは繋がらないんですけど、
また別のきっかけで、助産主って仕事がいいなっていうのもあって、
その足元をどうにかしなきゃいけないって思いと助産主になりたいって思いが重なって、
助産主として地域に貢献できる人になりたいみたいなところに、
助産主1年目くらいの時には固まり始めていたんですよね。
自身の母親の経験からの思い
私、自分の母親が結構いろいろ苦労していたこともあって、
お母さんが苦労しているっていう姿を見てきているので、やっぱりお母さんを支えてあげたいっていう思いも強い。
子どもの困窮しているところをどうにかしてあげたいっていう思いはあるんだけれども、
その中でもやっぱり子どものお母さんを支援していきたいっていう思いが最初から強い。
日本の困窮家庭、私たちの足元である日本の困窮家庭を支援していきたいし、
その中でもさらに大変なお母さんの片付けになることができたらいいなみたいなのがそもそもあって、助産主になっているんですよ。
さらに自分が子どもをすぐ出産できて、2年目で私は母親1年目になったんですけれども、
助産主になって母親になって、もともとお母さんをサポートしたいみたいな気持ちがあったところで、
自分がお母さんになってみて、想像以上にお母さんってものが大変なんですけど、思った以上に難しいなって思って、
私の中のお母さんのイメージって結構体力が大変だって思っていたんですよね。
育児もして家事もしてお仕事をしているお母さんもいて、体が大変なのかなっていうイメージだったんですけど、
自分がなってみて、精神的にもしんどいし、意外と考えることがいっぱいある。
子どもへの接し方一つにしても、考えることがその場その場でいっぱいあって、さらに体も使っていかなきゃいけない。
そういうのを自分も体感して、どんどん根っこにあるものをサポートする方法として私は助産してという武器を持っていて、
さらに自分もサポートされる側のお母さんというものになってみて、体力的なサポートが必要だって思っていたけど、
総合的な、もっと本当に心も体もサポートできる人が必要だな、みたいな風に自分がやってみて思ったんですよ。
でも病院に勤めていると、そういう頭があっても、とはいっても入院しているお母さんしか見たことがなくて、赤ちゃんも生まれて一週間くらいの赤ちゃんと、
1ヶ月検診で来る赤ちゃん、1ヶ月検診くらいまでの発達とかまでしか私は知らない。
で、おっぱいを結構ゴリゴリに押しているわけではないんですけれども、基本おっぱいを押していて母乳育児を押していて、ミルクの使い方もいまいち私自身がよく分かっていない。
そんな状況でお母さんたちを支える。
その時は支えている気でいましたけど、全然知識が足りなくて。
そこから今10年くらい経って、いろんなお母さんとかといろんな場面で出会うことになって、だいぶさらに自分の助産主観みたいなのが固まってきたなって最近思います。
その上で、今私がサポートしたい人ってどんな人だろうって考えると、もともとは貧困層とか、明らかに困ってるよねみたいな、サポート必要だよねっていう。
お母さんのサポートをしたいなって思って、この世界に入ったんですけど、自分が母親としてやってみると、明らかに大変だよねって思われない。
すり抜けるお母さんたちこそ、意外と会い合うくて、自分からは助けてくださいとも言えず、自分が助けが必要とも思っていなくて、頑張って頑張って毎日必死でやってるお母さんが、自分も含め自分の周りとかを見てます。
明らかに支援必要ですよね。この人ももちろん支援は必要で、そこは絶対マストなんですけれども、そこまで必要とは社会的には思われてないけれども、
いわゆる、すごいざっくり言っちゃうと、本当に普通のお母さん。別に生活水準も一般的で、何か精神的な持病があるとかでもない、出産もすごい大変だったとかでもない、本当に普通のお母さんこそ、たぶんすり抜けて本当に大変な人がいるんだなっていうのに気づいたんですよ。
そういうところに助け船を出せたらいいのかなって思っている。でもそういう方たちって、自分はそんなに助けが必要と思ってないし、何なら助けとか別にいらないんですけどって思ってる人もいるだろうし、
助産師とつながっていることで何かメリットあるんですかみたいな感じだと思うんですよね。
助産師とつながるメリットも最近すごい考えてて、すごい分かりやすいものってないなって思うんですよ。
例えば便利グッズとかを持ったら、掃除機とかをゲットしたら、今までほうきでしか掃除できてなかったところに掃除機をゲットしたら、すごい掃除が楽になって時間も短縮して家もきれいになって、見えやすい効果、誰でも分かる効果が手に入れられるけれども、
助産師とつながって分かりやすい効果って多分なくて、
例えばおっぱいが詰まってしまって助産師さんにマッサージしてもらって詰まりが取れて母乳量が増えましたとかっていうことはあると思うんですよね。
助産師の仕事の効果
それは助産師業務の中でもすごい分かりやすい効果だと思うんですけど、あんまりそういうのがない。
助産師とつながって何かいいことあるんですかって言われると、こういうメリットがありますっていうのをバッて出せるものはないけれども、
長い目で見るとつながってた人生はつながらなかった人生より豊かになるよって感じになる。
めっちゃ抽象的なんですけど、なんか私助産師の仕事って鶴見みたいだなってたまに思うんですけど、
噛んでいくと味が出てきて良さが分かるみたいなふうによく思うんですよ。
だから1、2回会っただけだとあんまり単発的な効果みたいなのは、単発的に感じられることもあると思うんですけど、
助産師さんとつながってもそんなに変わらないかなって思うことがあると思うんですよ。
でもそこでちょっと継続的に助産師と話すようなことがあると、やっぱり育児のしやすさとか母さんの生きづらさとかをよくできたりする。
継続的に関わってこその仕事だなって結構思います。
すごい商売には向いてないような気がするんですけど、
お母さんの仕事って子供を明日までに何か成果をあげなきゃいけない仕事ではないと思うんです。
お母さんの仕事自体が。
子育てって今、成人は18歳ですけれども、大体が大学まで出る時代になってきて、大学に出るまででも22年。
それからも子育てが終わったわけではなくて、子供と自分の人生が続いている限りずっと子育てって続く中で、
助産師の寄り添い方とか仕事も明日成果をあげられるってものではないけれども、
20年とかの長い子育ての中で助産師とつながっていると、ちょっと楽になる。豊かになる。みたいな職業。
その時に支援からこぼれ落ちてしまう一般的な普通のお母さんを助けるって言っちゃうと、すごいおこがましいから。
助けるとかはできないけれども、サポートしてそこにいるっていう安心感を与えられれば、ちょっと変わるお母さんもいるんじゃないかな。
助産師の存在の意義
少なくとも私は1人目とか2人目を子育て中は孤独っていうのがすごい頭の中にあったから、孤独じゃないよっていうだけでもちょっと変わるお母さんもいるんじゃないかなって思って、
私はそこに安心材料みたいな存在でありたいなって。それで何をすればそれができるのかっていうのが難しいんですけど、
何かこのケアを提供しますとかではなくて、ただつながっておくだけでも安心材料になるような助産師目指したいな。
すべてが抽象的すぎてよくわからなくて、どつぼにはまってるんですけど、果たして自分って何がやりたくて、どんなところを目指してるんだっけみたいなところになるんですけど、
とりあえず私はそもそもの根っこは足元を見て困ってる。支え合っていきたいなっていう感じ。
私が支援者で誰かを援助するってわけでもなくて、私も母として支えてもらいたいし、その支えてもらった分誰かを支えたいし、それが私は専門職として助産師っていうものを持ってるから、
ちょっとプロの目線で見えるところもあるし、助産師だからといって上から指導するみたいなのも私は好きじゃない。
本当に地域に近所にいて、ちょっと癒やしどころにいるおばちゃんみたいな、このおばちゃんに会うとちょっと癒されるよねぐらいなスタンスでいきたいな。
そして、自分が一人目二人目を育てていたときのような孤独なお母さんたち、自分を助けるみたいな意味で、あの頃の自分をターゲットみたいな風にいきたいなって思います。
同時期に開業した仲間と今話をしてきて、どういうふうに仕事って広めていったらいいんだろうねとかって話すんですけど、広げるのが目的でもないし、でも広げないと認知度上げないとやっぱりサポートできる母数も減ってしまうし、
商売にはしたくないけど、商売にしないとこっちの生活は成り立たないし、難しいなっていつも仲間と話すとそんなことを考えます。
でも、初心は忘れずにやって、だからすごい頑張ろう頑張ろうって思うと、目先のことだけで頑張りたくなってしまうので、子育てと一緒でゆるく細く長くこの職業をやっていけたらいいかなって思うから、
そのためにはまずはガツガツ頑張らずに程よく一歩一歩、私ってどんなことがしたくて今こういうことしてるんだっけっていうのを日々確認しながらやっていきたいなって思いました。
それだけです。
今日はちょっと仲間と話して、私ってどんなことをやりたくて今ここでこういうことをやってるんだっけっていうことを話したかったので、ちょっと振り返ってみました。
最後まで聞いてくださりありがとうございました。
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