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こんにちは、助産師として、母として、私として、生きる道を模索する、4人のかーちゃん助産師のみほです。
我が家はですね、長男が、吉武晋介の絵本が大好きなんですよ。
吉武晋介さん、すごい人気で、大人から子供までみんな楽しめる絵本で、みんな大好きだと思うんですけど、
うちの長男って、あんまりこれが好きとか、これ欲しいみたいな、自分の欲求みたいなのが薄い子なので、好きなものは大切にしてあげたいなっていうのがありまして、
新刊とか見つけると、割と買ったりしてます。全然全ては揃ってはいないんですけれども、
いいなって思うのがあれば、なるべく買って、手元に置いておきたいなと思って置いてあります。
私数年前に立読みして、一目惚れして、何なら本屋さんで半泣き状態に立読みしながらなって、即買いをした絵本があるんですよ。
それをしばらく忘れていて、最近ちょっと本の整理をしたら、それが出てきて、
これ私が衝動買いした、一目惚れした絵本だと思って、昨日また読んだんですね。
久しぶりに。そしたらやっぱり良くて、全然内容をほぼほぼ忘れていたんですけれども、
やっぱり良くて、また泣いてしまいそうになりました。
その絵本が、あんなにあんなにっていう絵本なんですけど、読んだことありますか?
あんまり、私はそんなに周りからその絵本の感想とかを聞いたことがないような気がして、
ちょっとマイナーなのかなっていうイメージのある絵本なんですけれども、
育て中のお母さんにはぜひ読んでもらいたい。本当に多分泣くと思う。
どんな絵本かっていうと、最初はまず、あんなに欲しがったのにもうこんなとか、
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あんなに短く切ったのにもうこんな、みたいな感じのテンポで話が進んでいくんですよ。
例えば、あんなに欲しがったのにもうこんなってやつは、絵で、
すごい、おもちゃを前にちっちゃい男の子が欲しい欲しい欲しい、みたいな言ってる絵があって、
お母さんがしょうがないみたいなイラストが1個描いてあるんですね。
その下にもうこんなって書いてあって、そこのイラストは、欲しい欲しい欲しいって言われてたおもちゃが、
他のおもちゃに混じって放っておかれてるみたいなイラスト。
だからあんなに欲しがって買ったのに、もうこんなに遊ばなくなっちゃった、みたいなイラストが2個のイラストになって描かれてるんですよ。
あんなに短く切ったのにもうこんなってやつは、家で前髪とかめっちゃお眉の状態にされてる
男の子、今切りました、みたいなケープとかかけられてるイラストが書いてあって、
もうこんなって本には髪の毛伸び放題に伸びちゃった、みたいな男の子が書いてある。
あとはあんなに、何あったっけ、そういう感じなんですよ。
あんなに何々って言ったのに、もうこんな、あんなに何々だったのに、もうこんな、という
子育てしてたら、あるある、みたいな場面が、ちょっと面白おかしく書いてあるというか、
あるある、子供ってなんか食べたいって言ったのに残すよね、とか
あとちょっと大人になった、大きくなった描写もあるんですけど、
あんなにすごい喋ってたのに、家族並んで喋ってたのに、部屋に閉じこもっちゃう、みたいな描写があったりとかして、
あるあるって感じのが半分、もっとあるかな、3分の2ぐらい続いてて、
そうすると、その男の子がだんだん成長していくんですよ。 だんだんと。
だんだん成長していって、そうすると自分の変化にも気づくんですよ。
ある時、お母さんが鏡の前に立ってるイラストがあって、
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なんて書いちゃったかな、あんなに、何だっけかな、細くて若いお母さんだったのに、
ちょっとポテッとしたおばちゃんみたいになってる、みたいなイラストになってて、
あんなに、なんだっけかな、あったのに、もうこんな、みたいな感じで、
自分も年を重ねたね、みたいな描写があって。
その次のページぐらいに、何気ない日常の風景の男の子のイラストが、
見開き1ページにババババババっていっぱい書いてあるんですよ。
そこには何も文字は書いてないんだけど、読者からしたら、
あんなにこんなだったのに、あんなにこんなだったのに、みたいなのを思わせるようなイラストが、
ババババババって書いてあって、その一つ一つが、
育てしてたら多分誰しもが出会ったことのあるようなイラストが、
一個一個書いてあるので、自分の思い出に重ねるっていうか、
うちだったら、このイラストはあの子っぽいなとか、
このイラストはあの子の小さい頃に似てるなとか、
誰のことを書いたイラストでもないんだけれども、
自分の子供に照らし合わせて、あんなに小さかったのにとか、
あんなに泣いてたのにとか、自分の思い出があんなにあんなにって本当に溢れてきて、
泣けてくる。
私はその場面一つ一つを、
あんなにちっちゃいと思ってたのに、すぐに大きくなっちゃって、
一つ一つ大事に見てこれなかったなーみたいな、ちょっと後悔の念みたいなのもあって、
泣けてくるっていう基本。
最後ちょっとまた泣ける展開になるんですけど、
それはまた絵本をもし見ていただけるなら見ていただきたいなって思うので、
最後まで見るならちょっと見てほしいです。
本当に、多分親がね、親としての役割を終えるまでって、
あの絵本何ページぐらいなのかな、結構薄い本でさらって読めるんですけど、
多分終わってしまえば、そのぐらいさらって思い出せるような、
ほんと一瞬の出来事なんだろうなってあの絵本を見ると思う。
だから一瞬一瞬の、
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おもちゃ欲しいって泣いてるところとか、
お腹減ったって言って食べたのに残すとか、
そういうしょうもない、
なんかちょっとイラッとするようなしょうもない出来事一つ一つが、
後から振り返ればすごくいい思い出で、
あんなにちっちゃかったのになって、絶対思う日が来るから、
思う日が来るし、多分それが今は遠い未来の話な感じがするけど、
来てしまえば本当に一瞬で、
自分もあっという間に多分おばちゃんになって、
気づいたら子供の方が背丈が大きくなって、
何やってんのとか子供に言われるようになって、
あんなにちっちゃかったのになっていう思い出だけを頼りに、
生きていくのかなって思ったんですよ。
すごい文字はほとんどなくて、
絵がメインの、誰でも読める本なんですけど、
だからこそ思いが膨らむというか、自分の感情を入れやすくて、
私は吉竹信介さんの中で結構、多分1位レベルで好きです。
本当に自分の文衝動買いして、
その時に友達の文も衝動買いしてるんですよ。
これもあの人に読んでもらいたいっていう人が一人いて、
その人に衝動買いして、2冊衝動買いして、
それぐらい心を打たれたんだけど、
やっぱりそこから多分3年ぐらい経ってるのかな。
3年ぐらい経って久しぶりに読んでみたら、
やっぱりお母さんの胸にはすごい迫るものがあって、
ぜひ読んでほしいです。
吉竹信介さんってそういう細かな描写がすごく上手な方であるから、
他の絵本も読んでてすごいあるあるって面白いところいっぱいあるし、
だからこそ考えさせられるのかなって思います。
今日は吉竹信介さんの絵本のあんなにあんなにっていう本が、
お母さんにはぜひ読んでもらいたいと思って紹介させてもらいました。
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最後まで聞いてくださりありがとうございました。