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こんにちは、川上牧場の川上です。
以前から研修生を受け入れしていますが、研修生以外の酪農が興味のある方や、酪農を従事している方にも、僕が思う酪農を伝えていけたらいいなぁと思い、
研修生に教えるのも兼ねて、ノートに音声として残しています。
昨日前の休憩に、いつもやっている研修生の質問に答える会話を、ただ録音しているだけ、このスタイルでやらせていただきます。
はい、おはようございまーす。
今日は、研修生お休みなので、高校生のお手伝いさんが来てくれています。
おはようございまーす。
来てくれとったのに、いきなり牧場主、遅刻するけんな。
やってくれるわと。
今日は、研修生いないので、お勉強じゃなくて、僕の作った、Twitterであげてた、
酪農従業員向け、酪農牛との距離感診断を、高校生でテストしてみようかなと思います。
Twitterに遡ってみてもらったらわかるんですけど、そういうのをツイートしています。
で、診断が10項目ありまして、1番が、牛がかわいいと思う。
2番が、牛と一緒にお風呂に入れる。
3番が、牛舎で作業着、手袋着用してたら、ネズミやゴキブリなんて触れる。
4、牛という共通言語があれば、誰とでも仲良く話せる自信がある。
単純作業の連続でも、牛がいれば楽しい。
6番が、乳養種、肉養種、ホルスタイン、黒毛和牛の差を一般人に説明できる。
7番が、休みの日でも視察とか牧場見学とか行きたい。
8番が、病気の牛がいたら原因を知りたくなる。
9、牛の文弁を初めて見た時のことを人に話せる。
10番、酪農という仕事は自分に向いていると思う。
10項目です。
これ普通に一般人の人に聞いたら、
無理ですって言われる項目を、
さらさらっとさっき高校生にやってもらったら、
ほとんどがイエスという結果で、
ちょっとやべえやつって。
高校生はですね、1番、3番、5番、6番、7番、8番、9番、10番なので、
2番と4番、2番が牛と一緒にお風呂に入れるっていうのと、
牛という共通言語があれば誰とでも仲良く話せる自信があるっていうのは、
NOだったわけですね。
ってことは牛とお風呂に入れるってことは、
入れるって人いるわけねえじゃんって思うけど、
マジでいるんだからこれ。
酪農業界にいると、やべえ人ってめちゃくちゃいるから。
この人はめちゃくちゃ牛できあいの人とか、
ちょっとリミッター外れてるよっていうような人なんだけど。
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この牛という共通言語があれば誰とでも仲良く話せる自信があるっていうのは、
牛が好きっていうので、
コミュニケーション不足とかコミュニケーションがあんまり上手じゃないような人でも、
酪農の中だったらなんとか人と話せるよっていうとこだけど、
ちょっとそれで紋着が出たと。
だいたいあれだもんね。
そうそうそうそう。
川上さんあれちょっとグイグイくるけん、ちょっとやべえやつだけどな。
あれだけど。
そういうのがわかるかなっていうので、
これで僕が診断したいのは、
牛の仕事があだたには向いてないとか向いてるとかそういうのじゃなくて、
いろんな牧場のスタイルがあるんで、
そこに別にコミュニケーションが苦手な人が、
コミュニケーションバンバンしなきゃいけない牧場に行く必要なんてないし、
かといってなんだろうな、
牛っていう生き物、僕もそうなんだけど、
牛が可愛いとかそういうのじゃなくて、
牛っていう生き物自体が興味がある。
海洋とか遺伝子とか。
なんであんな虫腹の中にめちゃくちゃおって、
飼い慣らして草消化するとか全く意味わかんねえとか、
ああいうところに興味がある人ばかりが揃う牧場もあるから、
そういう人はそういうところに行けばいいし、
かといって牛だけが好きで、
作業とかああいうのはちょっと苦手だなっていう人は、
別に餌屋さんに入ったりとか、生育の販売会社とか、
そういうところに入ったりとか、
ほんとにガッツリ牛が好きで、
牛とずっと一緒にいたいっていう人だったら、
観光牧場に行けばいいし、
そういうのが調べられて、
今だから従業員やってるんだけど、
牧場が合わないなとか、
牛が可哀想だなとか、
もっと牛と触れ合いたいなとか思ってるような、
もやもやしてる従業員さんがこれをやって、
僕に相談したりすれば、
あそこがいいんじゃない、ここがいいんじゃないっていうのを、
手助けできるかなと思って作ったシーンなんですね。
高校生のあなたは何がいいかっていうと、
そのまままっすぐ突き進んでくださいよっていうぐらい。
でもどこに行ったとしても、
やっぱりコミュニケーションができないっていうのは厳しくなるから、
だからその短所だと今ちょっとできないなって思うんだって、
ちょっとずつちょっとずつね。
だから牛という共通言語を何とか駆使しつつ話すことができれば、
牛は好きじゃん、だって。
牛は好きだから、
それを何とか駆使してコミュニケーションをとるような。
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正直川上さんもそんな感じだから。
マジで普通に同窓会とか、
普通の同級生の場で集まったときに、
話せる会話ないもんね、
引き出しがないもん。
最近の流行りの音楽はとか、
最近の何なんだとか、
一生懸命おじさん頑張って覚えるけど、
無理無理無理無理、マジで。
一緒にお風呂に入れる人、牛と。
でもやろうと思ったらできるでしょ、あなた。
あーうたついちゃった。
もうリミッター外れてますからね、私。
これ僕も罰だよ、無理だよ。
牛は可愛いと思うし、
可愛いと思うっていうか、
可愛いとは思うし、
大事にしたいなとは思うけど、
ちょっとそこは別物の話で、
こういうリミッターが外れてる人は、
ほんと牛に注力できるので、
何があっても牛のことだけで考えられるんで、
夜中に分娩があろうが、
すごい手術があろうが、
体が自分がボロボロになろうが、
牛に行使できる素質は持ってるので、
なのでそういうのが生きるような仕事、
そういう人が嫌がるように牛にガーンと蹴られても、
まあ大丈夫って思えるでしょ。
でも痛いって思ってちょっと距離離したいとか、
こいつムカつくわって思うんだよ、普通。
僕も思うしね。
だけどそこがリミッター解除されてる人は、
そういうのじゃないから、
もう愛情の方が上回っちゃうから。
ツイッターのやつでも言ったけど、
そういう人はだから、
牛に蹴られても大丈夫だ、
大丈夫って言い方おかしいな。
蹴られても平気だから、
牛が蹴っても、
その導入牛が来て卸したいとか、
牧場に慣れるまでに、
その子に尽くしてあげるような仕事をするとか、
牧場の中で。
それってなかなか普通の人はできないから。
そういうことをしたりとか、
パーラーに鳴らす作業、
初産牛を鳴らしてあげる作業とか、
うちとかだと、
しっぽの毛刈りとか、
乳房の毛刈りとかもやってもらったりするんだけど、
あれはできるから。
高校生のあなたができるから、
やらせてあげてるので、
なかなか普通の人はポンとできることじゃない。
そういうのがアドバイスできたらな、
という感じに思ってますね。
そういう変人みたいな、
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牛が大好きな人がおって、
それの端緒だから、
排養牛とか、
牛が死ぬときに、
きっぱり割り切れないところができちゃったりするから、
自分が可愛がっている牛が、
社長がこいつちょっと排養牛するわ、
ちょっと絞れんけって言われたら、
ちょっと悲しいでしょ。
そうでもない。
ああ、それは割り切ってるんだ。
それは良いことですね。
そこらへんが引きずってしまって、
経営者になった時に、
そこが足を引っ張ったりするので、
どうしても僕も、
経営に悪いと思っておっても、
こいつは残したいって思うやつを飼っちゃうので、
これ僕は経営主として、
全然向いてないと思うね、高校は。
普通に割り切っちゃって、
お金が儲からないからってやった方が、
それは楽の錠としてはいいけど、
やっぱりこいつ何とか再乱したいとか、
こいつは何とか種付けしたいとか、
そういうのが出てきちゃうから。
牛の距離感と、
さっきのが牛との精神的距離感だけど、
本当に距離感、
牛との距離感。
社長がもうめちゃくちゃ牛が大好きなところだったら、
作牛の時とかでも、
ベロベロベロベロで舐めてきたりとか、
牛がスリスリスリと舐めてきてみたいな。
牛は大人しいんだけど、
だけどミルカーとか、
ツナギ牛舎とかだとミルカーを引っ張ったりとか、
そういうこと、
餌やりとか、
餌の思想掃除とかしてる時に乗りかけみたいな感じで、
牛が突っ込んできたりとか、
そういうこともあるので、
牛の距離感って大切だと思うんだけど、
個人的に僕が今ずっとやってるのは、
手を伸ばして、
牛に手を伸ばした時に、
牛が2,3歩後ろのところで待機してて、
ずっとそれで手を伸ばしてたら、
ちょっとずつちょっとずつ寄ってきて、
その手をペロペロって舐めるような距離感。
拳の場合だと握り拳こうやって、
手を出して、
牛がちょっとずつちょっとずつ寄ってきて、
ミルクが触れるんかなって寄ってきて、
その握り拳に触れた時に、
握り拳をパッて開いたら、
後ろにバババッて下がるような、
そんな距離感を維持できるような感じで、
つかず離れずというかね、
そういう感情が一番飼いやすいなと思って、
だからうちの初産生まれたやつに、
ほとんどロープで縛ったりとか、
なかなかないでしょ、足掛けしたりとかないんだけど、
だからその、なんだろうな、
牛に信頼関係みたいなのの距離感が上手にできてると、
牛が飼いやすいので、
牛が飼いやすいと、牛も楽だし、人も楽だし、
あんまりくっつきすぎるとね、
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リミッター解除した人でも、
なんだろうな、
ちゃんと上手に付き合ってる人もいるし、
だからそういうのは適正で話してみないと分かんないんだけど、
やっぱ可愛がちゃ、孔子。
なあ、やっちゃうよね。
でも孔子の時に擦り込む。
ずっと永久にね、それがね、続いちゃうから。
でもその、農場の作業体系の中で除角をいつやるかとか、
離乳をいつやるかとか、牛の移動をいつやるかとか、
牛の育成者から作乳者に連れてくる時の動線とか、
そういうのを踏まえて、
牛が嫌がることをするじゃん、どっかで。
人工受精もだから、捕まえ方次第では牛が嫌がることなんで、
それだけで人間が恐怖を与える対象になるんだけど、
そういうのは総合的にいろいろ見てみないと分かんないんだけど、
だから除角とか離乳のタイミングを一回で済ませてしまうのかと、
除角をして何週間か置いて離乳するとか、
逆もそうだね、離乳してから何週間か置いて除角をするとか、
ストレスをどういうふうに与えていくか。
牛の記憶っていうのは前にも話したんだけど、
動画じゃなくて写真、一瞬のパッて衝撃。
写真で記憶する、一瞬の。
動画と写真の記憶の仕方が違って、人間は動画で覚えていくんだけど、
牛は写真なので、衝撃的なことが起こった時のその瞬間の写真のパッは
いつまでも覚えていて、
なかなかその衝撃を消すことは難しいので、
衝撃がなるべくないような飼い方。
だから除角とかする時も目隠しをしてやって、
何が起こっているか分からないようにするとか、
牛の移動がする時も目隠しして、記憶が刷り込まれないように緩和させたりとか、
そういうのを心がけると、牛との距離感も、
向こうが離れすぎちゃったらこっちに近づかなきゃダメだからね。
だけどそんなに離れなかったら、ある程度の距離は取れる。
ベタベタじゃないから。
でも小牛の時にベタベタさせておいて、
どんどん怖いことをさせて、ある程度の距離を取るという作戦もありはありだから。
それは農場によって様々ですね。
だけど社長の意見があって、それの意見で飼われた牛たちを、
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いろんな距離感、牛との距離感を持った従業員さんたちが、
もうみんな牛との距離感は違うじゃん。
違うんだけど、社長と違う距離感を持った従業員が、
その牧場で働くのはやっぱりちょっと苦しかったりするし、
飼えなさいって言ってなかなか飼えれるもんじゃないから、牛も人もね。
だったらそういうところにあったような人たちが、
そこに行ったほうがいいかなと思うね。
別に2年経てば牛が更新されるから、そこからスタートしてもいいし、
今は無理でもう2年頑張ってやってみれば、
自分に合った距離感の牛が生まれてくるかもしれないからね。
飼い方でね。そんな感じですかね。
結構ベタベタして、親牛でもベタベタするほうが好き?
あ、好き?見るか壊されても。
ダメなんだよもう。見るか壊されたらイラッとしちゃうんだよもう。
ダメだって、一瞬で50番とか飛んでくんだよ。きついよね。
旅行に行けるね。旅行に行ける。
旅行に行けておいしいボンボンをいっぱい食べれるのを一瞬で壊していく。
でも可愛い。
そういうことだね。やっぱり金銭感覚とかが間に入ってくるから、
社長はそういう行動をとっているんだと思うんだよ。
やっぱり給料払わないと汚いしね。
社長の飼い方はダメだって思っちゃうけど、いろいろあったりするから。難しいね。
でも自分に合った牧場っていろんな、全国で大いにもあるから、
どこでもいいよっていう人だったらそういうふうに行ったほうが楽しいよね、楽の場ね。
そっちのほううまくいくと思います。
はい、時間になったので今日はここまでです。
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あとこんなことが知りたいとか、やってほしいなんてことがあれば募集しています。
楽の丘の本業に潮が出ない程度に継続して頑張っていければなと思っています。
じゃあではこれから作業します。ありがとうございました。