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2024-11-16 13:23

#134 体と心はつながっている

🎯 身心一如 - 体と心のつながり

曹洞宗には「身心一如」という言葉があります。「身」は体を、「心」は心を表し、「一如」は一つのようであるという意味です。つまり、体と心は密接につながっているという教えです。

🧘 心を整えるために、まずは体を整える

仏教は心を安らかにする教えですが、心は直接コントロールすることが難しいものです。しかし、体は心よりもコントロールしやすい特徴があります。そのため、体を整えることで、自然と心も整っていくという考え方があります。

👘 作法と身だしなみの重要性

曹洞宗では、作法と身だしなみを非常に重視します。坐禅中の姿勢、着物やお袈裟の着方など、細部にまで気を配ります。また、所有物の整理整頓も徹底的に行います。

🔄 行持綿密の教え

「行持綿密」という言葉があります。これは修行に関する一連の作法や行事を、細かく丁寧に行うことを意味します。この教えの根底には、心を穏やかにするために、まずは体と環境を整えるという考えがあります。

🏠 日常生活での実践

この教えは一般の方々の生活にも当てはまります。例えば:
- 靴を脱いだら必ず揃える
- 扉は丁寧に開け閉めする
- 洗濯物は適切に畳んでしまう

これらの丁寧な所作の積み重ねが、心を整え、ひいては人生を良い方向に導くことにつながるのです。
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おはようございます。 コウブンです。
栃木県の片田舎にある 蓮城院というお寺で苦住職をしております。
この放送を撮っているのは
昨日の11月15日の夜なんですけども、私は
このスタンドFMの放送を収録するのは、外を散歩しながら、歩きながら収録をするというのが多いんですけども、
今、その11月15日の夜の状態で歩いているというわけなんですが、
今、この栃木県は、ものすごい霧で覆われております。
夜ですけどね、真っ白というのかね、なんて言っていいのかな、ちょっと難しいんですけども、
昔から感じていたんですけども、もしかしたらこれは私だけかもしれませんが、
霧が出ている時って、なんだか、いつもよりも
静かなような気がしませんか。
いつもよりも雑音が少ないような気がします。
気のせいかもしれませんが。 だから結構ね、好きなんですよね、霧が出ていると。
余計な音も聞こえにくいし、
視界、まあ良い景色も見えなくなっちゃうんですが、視界もある程度制限されますので、
いろんなことに惑わされないということで、なんとなく落ち着く感覚がして、私は霧の日が好きなんですよね。
あと、雪が降っている時ですね。 雪が降ると一面が白くなりますよね。
特に雪が降っている最中なんかは、視界もほとんど良くないというか、周りもあんまりよく見えず。
さらにその雪のおかげでね、やっぱり静かな状態に近いですよね。
なんかね、その静かな空間というのはね、好きなんですよね。
まあどうでもいい話っちゃどうでもいい話なんですけども。
ともかくね、現在霧が出ております。 霧が出ているということは、
明日はもしかしたら天気がいいのかな。 なんかあの霧が出てると、霧が出ると次の日ね、
天気が良いっていうのね、ありますよね。朝とか霧が出ているとその日は天気が良いとか、 もしかしたらそういう天気が良い兆候なのかななんていうことを考えながら今、
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散歩をして、そして修禄をしております。 では今日はどういったテーマでお話しするかというと、
身体と心は繋がっているというようなね、お話をしたいと思います。
どこかで聞いたことあるような言葉だとは思いますけども、
私どもの宗派、総統宗という宗派ですね。 総統宗婦ではですね、こういう言葉があるんですね。
しんしんいちにょ。 聞いたことないでしょうね、おそらくね。
しんしんいちにょ、どういう字を書くかというとですね、 最初のしんはね、
身です。 身体という意味の身ですね。身体のしん。
そのしんに、もう一個のしんね、しんしんいちにょのしん、 2番目のしんは心です。
身と心という意味ですね。 しんしんいちにょ、いちは数字のいちです。
そして最後のにょっていうのはね、ごとく、 何々のごとしとかね、そういう言葉。
そっくりとかね、近いとか、同じとかね、 そのようなニュアンスの言葉ですよね。
つまり身と心は一つのようであるというふうな言葉ですね。
一つであるというふうに言い切ってるわけではないんですけども、 一つのようであるというようなニュアンスですね。
つまり身と心はつながっているんだ。 密接な関係があるんだというような言葉です。
そういった言葉が私どもの宗派、曹洞宗では残されて、 伝えられているわけでして、とてもそれを大事にするんですよ。
なんでかというと、結局仏教というのは心を安らかにする、穏やかにする教えですので、
その心を穏やかにするためには、まずは体を綺麗に、穏やかに、真っ直ぐに保つ必要があるんだと、
そういう考え方があるんですよね。 心というのはコントロールしようと思っても非常に難しいです。
勝手にいろんな感情が湧いたりしますから、 いろんな外部の影響を受けて心が揺れ動く、感情が湧き立つ、
そういったことが私たちの人間というのはあります。 つまり心というのは、漁し難い、コントロールできない、できないというかしにくいものであると。
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しかしながら、私たちの体もまたコントロールするのは難しいんですが、
心よりかはまだコントロールしやすいですよね。 自分の意思というものが反映しやすいところがありますので。
なので話がちょっと複雑になってますけども、 つまり私は何が言いたいのかというと、
身体をきちんと整えるようなコントロールをすることで、 身体と心がつながっているわけですから、心も自然とコントロールができるんだと。
心が整ってくるんだ。 身体を整えると心が整うんだ。
ということが、心身一如の教えなんですよね。
なので、曹洞宗では、 左方、あとは身出し並み。
これがとにかく厳しく教えられます。
先輩から、先輩の小僧さんから、
ちょっとでも、 左方を間違えると、
指導があるんですね。
座禅中とかは基本的にしゃべってはいけないので、 座禅中に何かしらの左方の間違いというものを、
先輩・小僧さんに見つかった場合、 指をパチンと鳴らすんですね。
そっちを間違った人が見ると、 その先輩・小僧さんがギロッと睨んでるんですよね。
その時に、「ああ、しまった!」って思いながら、 自分の左方というものをきちんと守る。
あとは身出し並みですね。 着物の着方、お袈裟の着方、
そういったものをきちんと、 だらしない感じじゃなくて、
ピシッと整えるというのは、 とても大事にしております。
また、体だけでなくて、 生活環境ですね、自分のもの、
自分の所有物、多少なりとも修行地はあるんですけども、 それもきちんと並べる、きちんと畳む、
そういったことを徹底的にやるんですよね。
それをですね、 曹洞宗では別の言い方で表現しております。
それは行事綿密というふうに呼んでおりますね。
行事というのは、行うに持つと書いて行事ですね。 行いを持つ。
普通は行いに事と書くんですけども、 行いに持つというふうにね、
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私たちの修行に関しては、 行いを持つというふうに書くんですね。
修行においての、一連の作法と言ったらいいのかな、
行事という言葉、これ表現するの難しいな、 改めて考えると難しいんですけども、
ともかく一般的な行事と少し意味合いが変わってきます。
修行に関しての行事、例えば保養であったり、 供養とかであったり、
そういったイベントに近いニュアンスが あるのかな、どちらかというと。
ともかく行事綿密、そういった何かを行う際は、
こと細かくきちんと丁寧に行うこと、 これを徹底するのが曹洞宗の教えなんですね。
その教えの根底というのは、心を整えたいから、 心を穏やかにやすらかにしたいから、
だからまずは体を整える、 自分の環境を整えるということを徹底するわけですね。
それは自分の環境、身の回り、立ち振る舞い、
そういった諸々をきちんと整えるからこそ、 心というのが整ってくるんだというような考えを持って、
そういった修行が行われているというわけなんですね。
これを一般の方においては同じです。
これを聞いている皆さん、
横着することってありませんか? 横着って何?と言うと、例えば、
靴を脱いだらきちんと揃えてますか?
特に人が見ていない時ですよ。 一人暮らしの人なんて脱ぎ散らかしている状態なんて多いんじゃないでしょうかね。
私も一人暮らしをしていた時はそうだったんですけども、
人が見ている見ていない関係ないんですね。
どんな時でもきちんと整える。 靴を脱いだら整える。
武器をちゃんと出口の方向に向けて揃えるとか、
扉を開けたらきちんと閉めるとか、
あとは何でしょう。
例えば洗濯物を洗濯物を最近は
干したり、コインランドリーの乾燥機なんか使ったら、その乾燥しっぱなしの状態でまた着るとか
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いうようなことをやっているというのをテレビで私は見たことありますけども、
そういうのはもってのほかですよね。 そういったちゃんと洗濯したらきちんと取り込んで畳んで
整頓して、きちんとしまうと。 そういう一つ一つの処作
というものを丁寧に行うこと、これの積み重ねが
心を整えること、引いては人生を整えることにつながるんだということですので、みなさん
今日聞いている方はちょっとだけ実践してみる。
靴を脱いたら揃えてみる。扉を開けたらきちんと閉じてみる。 そういったことを実践していただければ皆さんの人生
もしかしたら少し良い方向に向くかもしれません。どうぞ実践をお願いいたします。
はい、では今日のお話はここで終わりたいと思います。 このお話を聞いていいねと思った方どうぞいいねボタンを押してくださいますと、私の励みとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。はい、では練状院副住職の幸文でした。
ではではまたね!
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