おはようございます。STUDIO Kitschの水木裕蘭です。
前回からの続きでございます。前回はですね、脳にジェンダーはあるのかという問いについて、
そして言語能力、言語能力の精査というのは正徳的なものなのか、
そして子どもに対する実験を見て、この言語能力の精査を見ていくということをやっていきました。
今回はですね、その言語能力に引き続き、その類の能力、よく引き合いに出される空間能力というもの。
この空間能力に見られる精査、それは正徳的なものなのか、また言語能力と同じように環境的な要因が絡んでいるのか、
ここを検証してみていきたいと思います。ではまず空間能力に精査があるのかどうなのかというところから、
空間能力に精査があると思いますか、皆さん。空間能力、空間把握能力とか空間認知能力というふうに言われたりすると、
空間能力に関するジェンダーバイアスみたいなところでいくと、
車の運転下手上手いのどっちなのか論争みたいな、父親の運転上手いけど母親の運転は下手だみたいなやつ。
ああいうやつ、あれは空間能力の精査ですよね。
あとこれは僕が興味関心のある範囲の話なんですけど、
ゲーム、最近じゃあeスポーツっていう風に言われる、eスポーツの大会などで、
eスポーツの大会ってほとんどの人が男の人なんですよね、選手が。
別に男性とか女性というふうに、男性だけの部門、女性だけの部門というふうに、
他のスポーツみたいに従来のスポーツみたいに分かれているわけではなくて、
基本的に男女どっちも参加できるようになっていて、
実際に男女混合のチームが出動したりする大会もあります。
けれども基本的には男性の方が多いんですよね。
それを是正するために女性しか出れない大会、ゲームの大会みたいなのが開かれたりするんですけど、
そういう大会に対して、ゲームの大会なので、コンピューターゲームの大会なので、
女は空間能力が男よりどたらこたらだから弱いみたいなね、
そういう意見も出てきたりするんですね、ちらほら。
っていうところに僕は空間能力の精査に関するジェットワーク、
っていうところに僕は空間能力の精査に関するジェットワークとかをよく見たりするんですけど、
じゃあこの空間能力に関する精査があるのかどうなのかというところ。
これは先に断言しておきますが、
例によって言語能力のようなみたいに、性ホルモン、いわゆるテストステロン、エストロゲンみたいな性ホルモンはまず関係ないです。
先に断言しておきます。
もはや過去の研究とかを紹介するまでもなく関係ないです。性ホルモンは。
影響がある場合もあるんですが、その影響ってすごく弱いものなので、今回は関係ないというふうに断言します。
ということでじゃあなぜホルモンが影響するんじゃなかったら、なぜ空間能力の異性差が出てしまうのか。
主に2つ要因がある。考えられる要因があるというふうになっています。
1つはですね、これは学術雑誌Natureに形成された論文によるんですけど、テレビゲームで遊ぶと空間認知能力が高まるという結果が発表されています。
Nature社はですね、テレビゲームで遊んだことのある人の方が遊んだことのない人より空間能力に優れているということを発表しました。
つまり最初に言ったような、eスポーツみたいなコンピューターゲーム、テレビゲームで遊ぶと空間認知能力が高まるそうですね。
とはいえですよ。とはいえ、テレビゲームで遊んだことのある人に男の人が多いだけなんじゃないか。鋭い。その可能性も考えられます。
確かにそうですよね。テレビゲームで遊んだことのある人の方が男性の方が多いかな。その人の方が空間把握能力が高いと言われれば、
まあ確かに一概にテレビゲームで遊べば空間把握能力が高まるというふうに結論を導き出すのは少し安直な気もする。
ということで、このネイチャーの実験をちょっと詳しく見ていきたいと思います。
まず実験内容としてはですね、テレビゲームで遊んだ経験が全くない男女に実験に参加してもらいます。
そしてぴったり10時間、その被験者男女にぴったり10時間シューティングゲームを遊んでもらいます。
そして視覚空間に対する注意力を図るテストを行わせます。
とするとですね、男女ともにこの視覚空間に対する注意力が向上しました。
つまりはですよ、これ被験者はゲーム経験が全くない男女です。
だから男の人の方がそもそもゲーム経験が多いとかそういうのは一切関係しないように設定されています。
その上で10時間シューティングゲームを遊んでもらい、結果としたら男女ともに視覚空間に対する注意力は上がっています。
つまり元々男だからとか女だからとか、生き物として人間のメスだからオスだからというのは関係なくシューティングゲームで遊べば空間認知能力は高まるんです。
面白いですよね。
この類の研究ってたくさん行われていまして、似たような方向の研究。
いろんな研究があるんですが、どの年齢関わらずどの性別でも男女関わらず同じ結果が出ます。
同じ結果というのはゲームで遊べば空間能力が高まるんです。
実際に行われたテレビゲームはテトリスとかザクソンなどの空間認知能力が必要なゲームで遊ばせる。
その結果テストの成績が上がるということですね。
テトリスとザクソンですね。他にもいろいろあったんですけど。
テトリスはまだわかるけど僕ザクソンがわからないね。
ザクソンって何?誰か教えて!って読んでてなりました。
最近のゲームしかわからないので。
もっとわかりやすいものを用意してくれればいいのになぁと思いつつ。
ストリートファイターはいらないか空間能力。
APEXとかバロラントとか言ってくれたらもっとわかりやすかったのになぁと思いつつ。
ザクソンを調べてみたら、もっと昔のゲームだったんだっけな。
ザクソン。セガが開発したシューティングゲーム。
日本では1982年1月よりアーケードゲームとして稼働した。
1982年。だいたい私が生まれる20年前ですね。
それはわからないか。
テトリスとかザクソンっていうゲームを使って空間認知能力が高まることが証明されたということですね。
で、冒頭言ったように空間認知能力が高まる要因はテレビゲームだけじゃありません。
実はブロックのおもちゃで遊ぶことも空間認知能力を高めます。
ブロックのおもちゃ。子供用のおもちゃです。
本当に未就学児ぐらいかな。用のおもちゃ。
例えば極端な例をすると、たまたま人形じゃなくてブロックのおもちゃをもらった。
その結果空間認知能力が高まる人間に育ってしまう。
こういうことがあり得るわけですね。
でも待てよ。男の子ってさ、そもそもアクションゲームやブロックのおもちゃを好む生き物でしょ?
そんな社会が子供を歪めたみたいな言い方をするなよ。
本当に申し訳ない。
確かにそのことも考えれます。
ということでBBCの面白い興味深い実験を一つ紹介したいと思います。
BBC、イギリスの放送局ですね。
BBCが行った実験で子供2人とベビーシッターを数人用意します。
そして被験者はベビーシッターたちです。
このベビーシッターたちを対象に実験を行います。
実験内容としては、まず子供を2人用意すると言いました。
この2人はオスメス両方です。
オスメス両方の子供を1人ずつ用意して、
オスの子供に女の子の服を着させます。
そしてメスの子供に男の子の服を着させます。
つまり男の子に見えるメスと女の子に見えるオスを用意します。
この2人の子供はまだ未就学児で小さい段階なので、
服を交換してしまえばほとんどその性別に見えます。
本当はメスなんだけど男の子の服を着ているので本当に男の子に見える。
そんなことをその逆の子、反対の子とこの2人を用意します。
そして1つの部屋を用意します。
その部屋に男の子に見えるメスを1匹用意します。
で、その子を遊ばせる部屋としてこの部屋を定義します。
なのでその部屋にはいろんなおもちゃが置いてあります。
さっき言ったブロックのおもちゃとか車のおもちゃ、トラックのおもちゃ、
他には人形のおもちゃとかいわゆる女の子用のおもちゃ、男用のおもちゃ、両方を用意します。
それが散りばめられている部屋。
で、その部屋にベビーシッターを1人呼んできます。
そしてこの子の子供の相手をお願いしますというふうに依頼します。
そしてベビーシッターは子供と遊び始めます。
この子供は男の子に見えるけどメスなんです、本体は。
けれどもベビーシッターっていうのはその子供と遊ぶときに男の子用のおもちゃを使います。
だからブロックとかそれこそトラックのおもちゃとかを使います。
で、子供をあやします。
そして数十分時間が経過します。
そしたらありがとうございましたと言ってベビーシッターはその部屋から出ます。
そしてベビーシッターにこの子のあやしてみての感想どうでしたかっていうふうに言って
とても楽しそうに遊んでいました。
おもちゃは気に入っていましたかというふうに質問すると
とても楽しそうに気に入っていましたというふうに述べています。
おかしいですよね。
で、同じように他のベビーシッターにも入ってもらって子供の世話をしてもらう。
で、その子供はオスに見えるんだけど本当はメスの子供とか
もう一人の女の子に見えるんだけど本当はオスの子供とかを用意して
いろんなベビーシッターにやってもらうんですけど
毎回感想を聞いておもちゃ気に入ってましたかって言って
はい気に入ってましたとほぼ全員のベビーシッターが答えたんですね。
なのでいいですか。
子供がメスだろうがオスだろうが
ベビーシッターたちは自分が与えたおもちゃが子供が喜んでいた
気に入ってくれていたというふうに思い込んでいるんです。
つまりですよ。