高裁で性同一性障害特例法が違憲とされ、無手術での性別変更を許可する判決が出されました。インターネットは大盛り上がりです。心が女と主張する連中の跋扈により女性の安全が脅かされるとの言説まで登場し始めました。

今回は、①この判決が一体どういう内容なのか②心が女なら女湯を使えるのか③ネットは何を感知介しているのか④この一連の大盛り上がりは人類史上の再現性のある出来事に過ぎない、について見ていきましょう!



【参考文献】

生田綾「トランスジェンダーが「女性の安全を脅かす」という言説は誤り。性暴力被害の支援者たちが訴える」『HUFFPOST』〈https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6195e619e4b044a1cc02391e 〉(2024年7月24日閲覧)

國﨑万智「レイプでも「被害届なんて出せない」と警察官が一蹴。見過ごされる性的少数者の性被害」『HUFFPOST』〈https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6052a41ac5b6e32eb4af0835 〉(2024年7月24日閲覧)

厚生労働省「公衆浴場における衛生管理要領」〈https://www.mhlw.go.jp/content/000704519.pdf 〉(2024年7月24日閲覧)

宍戸圭介「判例研究 : 性同一性障害による性別変更を理由とするゴルフクラブへの入会拒否 : 浜名湖観光開発( 浜名湖カントリークラブ) 事件」『名経法学』38号(2017年)、67-80頁、名古屋経済大学法学会

時事通信社「「心は女」だけでは女湯に入れない LGBT法整備、立石弁護士に聞く【政界Web】」『時事通信社』〈https://www.jiji.com/jc/v8?id=20230414seikaiweb 〉(2024年7月24日閲覧)

東京新聞「「デマに惑わされないで」 トランスジェンダー攻撃に危機感 埼玉大・田代教授ら本出版」『東京新聞 TOKYO Web』〈https://www.tokyo-np.co.jp/article/303534 〉(2024年7月24日閲覧)

安田聡子「トランスジェンダー女性、「手術なし」での性別変更を認められる。高裁が判断」『HUFFPOST』〈https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_668dd42de4b09e5ce9bcaf1d 〉(2024年7月24日閲覧)

安田聡子、坪池順「「“⼼は⼥”と言えば⼥湯に⼊れる」という根拠なきデマがトランス女性を追い詰め、女性を分断させている」『HUFFPOST』〈https://www.huffingtonpost.jp/entry/false-accusation-against-transgender_jp_6411b1dee4b0bc5cb64da364 〉(2024年7月24日閲覧)



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Summary

広島高裁の判決により、性別変更を手術なしで許可することが話題となっています。判決は、手術なしで性別変更が可能となり、心が女性である場合でも女性のトイレを利用できる可能性があります。

広島高裁の判決
おはようございます。STUDIO Kitschの三木裕蘭です。
久しぶりに挨拶をしましたね。
なぜなら本編をやってないからですね。本編をサボっているからですね。
本編にはですね、大量の労力が必要になるので、なかなか着手できていないというわけでございます。
まあその結果こうやって最近番外編を連発しているわけです。
まあそれでもね、今日は何の話かっていうと、
すごく話題になったニュースですね。今もニュースどころか、
何だろうな、新聞社が社説出してたりするんですよね。
広島高裁の判決についてですね。
もう広島高裁って言ったら分かる人は分かるかもしれませんが、
性別を変更するときに、だいたい性別適応手術って言って、
性同一性障害の会議もお話ししたんですが、
性適応手術か、性適応手術をしなきゃいけないんですね。
生殖船を取ったり、卵巣とかですね。卵巣とか生巣を取ったり、
あとは転換後の性別に合った生殖器の見た目をしなきゃいけないとかね。
いろいろ性別変更には縛りがあったんですけど、
こういう手術をせずに性別変更をしてもいいですよ。
そういうふうに広島高裁が判決を出したんですよね。ある裁判で。
これについて世間が今ですね、大盛り上がりしています。
大盛り上がりというかですね、ヤフコメが大盛り上がりしてますね。
ヤフコメというですね、素晴らしいジャパニーズコンサバティブというべき
メディア媒体が素晴らしく盛り上がっておりまして、
どちらかというともう反対。ヤフコメがもう反対ということで。
ヤフコメのみならずですよ。いろんな新聞社からネット新聞、朝日新聞デジタルとか三景新聞のネットで見るやつとか、
他の媒体からもヤフーニュースに掲載されたりして、いろいろ話題になっているわけですが、
このことについて見ていきたいと思うんですよ。
もう一度簡単にことを説明すると、
性別変更の手術をせずに、性転換手術をせずに性別変更することができるんですよ。
戸籍のね。それでいいですよって広島光彩が言ったんですよ。
これ皆さんどう思いますか。
この場合はトランス女性の話だったんで、出生時に割り当てられた性別が男性で、
手術をせずに女性の戸籍変更が認められると。
そういう話なんですよ。
どう思います皆さんは。
私はね、私の意見から言うけど、このニュースを見て、その後にやっこ目を向いたんですよね。
それで私は、何を考えればいいのか。
何を良しとして、今後何を思っていけばいいのかが少しわからなくなってきた。
何と言っても、その今回の話、光彩の意見側としては、なんで性別変更をOKにしたかっていうと、
その生殖船を取ったり、いわゆる生殖器能を取ったり、乱層清掃を取ったり、
あとは自分の生殖器にメスを加えなきゃ、性別変更ができない。
っていうのは、違憲だろって言った。憲法に違反してる。
自分の体を傷つけられない権利を放棄して、自分の性別に適合しなきゃいけない。
これっておかしいだろって。違憲だろって。
っていうふうに広島光彩が言ったんですよ。
それはその通りなんですよ。
いや言われたらそうだなって言い分もね、わかるんですよ。
やっこ目どうなってたかっていうと、
異論のある立場
これに対するやっこ目はですね、そんなことをしたら、
女性の安全が守られないだろうって言ったわけです。
わかります。
いわゆる、じゃあもしそれで手術もなしに性別が変更できるんだとしたら、
トランスジェンダーの中に性悪犯罪者が紛れ込む。
その結果として、心が女だからって言って、
女に入ってきたり女子トイレに入ってきたりするやつがいるだろうと。
これはさすがに、いわゆるLGBTQとかにゲイゴーしすぎてる。
で、大事な部分を見過ごしてる。
っていうふうに、ジャパニーズコンサバティブメディア、
やっこ目が盛り上がっていたわけですよ。
いやこれもその通りなんですよ。
別に間違ってることもなく、論は通ってるなと思ったんですよね。
で、その結果僕は何を考えればいいかわからなくなってきたわけですよ。
もうどうしたらいいかわからない。
だから、自分なりに調べてきたんですよ。
今回の一件の、
公裁がなんでこんなことを判断したのか、
あとは最高裁がどういうふうに言ったのか、
あとは、いわゆるLGBTQとかの権利団体とか、
弁護士とかがどのように言っているのかとか、
本当に心が女だといえばオンラインに入れるのか。
そんな理論ってまかり通ってるのか。
そこも調べてきました。
いろいろ調べたんですよ。
結果としてわかったことは、
1個論点がズレが生じてるなと。
1つの論点のズレがあるという結論までたどり着きました。
なので、この性別変更、
手術なしでしていいですよっていう公裁の判決と、
あとはヤフコメ、
ジャパニーズ・コンサバティブ・メディア、
ヤフコメの論調、
いわゆるそれが保守派の論調だとしてね。
あとはSNS上の動きとか、
結果的に何が起こっているのか。
構造的に何が起こっているのかという話。
そして最後に、
心が女だといえばオンラインに入れる。
そんな理論ってまかり通ってるのかって話。
そこまで見て、この一見を皆さんの中で一度整理してもらいたい。
判断の整理
というか整理してほしい。
整理できてないでしょ。
だから整理して、一緒に整理していきたいと思います。
僕も正直、整理はついてるはついてるけど、
結論は出てないという状態なんですよ。
だからちょっと今回は皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
僕はいろいろ素材を提供するので、
調べてきたことを提供するので、
ぜひ皆さん方で考えてほしいなと思います。
じゃあまずは広島公裁と最高裁の判決について、
まず一体どういう裁判だったのかというのを整理していきたいと思います。
ヤフーニュースだけ見てると、
ヤフーニュースというかいろいろな新聞社が出してるニュースなんですけど、
あれはヤフーニュースだけ見てると、
かなりエッセンスだけが抽出されてるので、
結局どういう裁判だったのかが分かってないと思うんですよね。
というか分かりにくいと思います。あれだけだと。
裁判内容については、
申し立て人が性別変更をするときに、
手術をなしで性別変更したい。
そういうふうに申してたんですよね。
この申し立て人を扱った一件の話です。
広島公裁の判決としては、
いわゆる生殖不能要件とかって言われてたりする、
さっきの生殖機能を失わなければ性別変更ができない、
性転換ができないっていう話。
この生殖機能を失わなければならないっていうのは、
これは憲法に違反してる。
そういうふうに言った。
あともう一つありましたね。
外見要件って言われたりするんですけど、
いわゆる変更後の性別に合った外見をしなきゃいけない。
生殖機能外見をしなきゃいけないとかね。
ピンポイントにいるとそうですよ。
これは違憲かもしれないねっていうふうに言った。
ということで生殖不能要件に関しては、
憲法に違反している。
そして外見要件に関しては、
違憲かもしれない。
そういうふうに判断を下しました。
なんで外見要件の方は曖昧にしてるかというと、
これ朝日新聞が出してた公裁の解釈についてなんですけど、
公裁曰くですね、
性器の外観が変更後の性別のものであることに、
他者が特段の疑問も感じない状態であれば足りる。
問題ないというふうに言ってます。
どういうことかっていうと、
性別変更後の見た目になってる。
旗から誰か見ても、
性別変更後の見た目に
性器の外観がなっているんであれば問題ないんじゃない。
それで十分じゃないというふうに言ってるんですね。
だから違憲かもしれないねというふうな判断を下しています。
ということで、
公裁の判断としては、
結果ね、
性別変更を手術なしで許可するという判断でした。
やふこめの主張
こういう話がいわゆるネットニュースとかに載ってる内容ですね。
ここまではだいたい載ってると思います。
たぶんここだけを見て、
コメントを書いてるのはやふこめでしょうね。
これはやふこめだと思います。
じゃあやふこめの論調も言いましょうか。
やふこめね、皆さんご覧になりますか。
日本一面白いメディア媒体ですよ、やふこめって。
本当に素晴らしいメディア媒体だと思います。
やふこめが閉鎖されたら普通に攻撃しますね。
あれに関しては完全なプロテストしたいと思ってます。
やふこめは絶対に閉鎖してはなりません。
あんな面白いメディアはないですよ。
すごく保守的ですけど、保守的とか言わないね。
伝統的な、ジャパニーズ・トラディショナル・コンサバティブ。
そういったところですよけど、
私にとっては全て餌になるので、
是非閉鎖しないでもらいたいなという、
本当に立派なメディアですからね。
素晴らしい意見しか載ってないですからね、本当に。
皆さんも是非やふこめを見てみてください。
性別変更に関する判決について
やふこめがどういう風になっていたかというと、
やふこめの盛り上がり方をこれから紹介したいと思います。
こういう風な判決が出てしまったのであれば、
性別変更が手術なしでできるのであれば、
心が女だからって言って、
女の戸籍に変わって、
女に入ってきたり、女子トレに入ってきたりする、
性犯罪者。
ろくでもない奴が紛れ込んでくる。
こんなことしていけないよ。
ダメでしょ。
そんなにLGBTQに迎合してどうするんだ。
これは根本的なことを見失ってる。
こういうことがやふこめの主張ですね。
素晴らしいんですよ。
素晴らしいってさっき言いましたけど、
論点ずれてるんですよ。
あまりにも論理がおかしいことに
皆さんお気づきですか。
今回の交際の判決に関しては、
確かに、
基礎の基礎としては、
この一件っていうのは、
手術なしで性別変更を願っていた申立てに
使ってるわけです。
この一人個人が性別変更を
してもいいかしちゃダメかの話しかしてないんですよね。
で、
してもいいかしちゃダメかっていうのを
判断材料として憲法に
違反してるんじゃないかと。
この性別適応手術とか、
その特例法の内容がね。
違反じゃないかっていう風なことを
素材として使ってるだけです。
結果違憲だねと。
じゃあ性別変更していいよっていうことを
言ってるわけで、
要はですよ、
この一件って、
全般的に全員が、
日本国民全員を対象にして、
手術なしでの性別変更を認めるっていう風に
言ったわけじゃないんですよ。
これはあくまでこの願い出た
一人のこと、この一人ただ一人個人のことを
指して性別変更OKって
言ってるわけなんですよ。
誰も日本国民全員のこの特例法が
適応される全員のことを母体として
対象として言っているわけじゃないわけですよ。
これは申立人一人と
広島公際の間柄だけの
一件なわけです。
皆さんそこの間柄に入り込みすぎですよ。
ヤフコメの皆さん。
誰もお前たちの話はしてないよと。
君の周りの人の話はしてないよということです。
そういうことですよヤフコメ。
さらにはですよ、この申立人に関しては、
この人がね、ホルモン治療で
すでに女性的な体になっていたんですよ。
いわゆる旗から見てほとんど女性だねって
見えるような外見をしているわけです。
だから性別変更を認めたんですよ。
誰も日本国民全員のことを言っていないわけです。
そういう話なわけです。
ヤフコメの論調としては
まだ2つ目ありましたね。
心が女とかっていうふうに主張して
女性専用のスペース、いわゆる女や女子トイレに
性犯罪者が紛れ込んでくるかもしれない。
それやっちゃいかんじゃろうと。
そういうふうに言っていましたが
ここに関しては明らかに論点がずれてます。
論点が飛躍してます。
さらに言えば戸籍の話と
戸籍が男なのか女なのかって話と
女優男優に入る。
これ全く別の関係なものです。
これ一切連関した関係ではないんですよ。
ここの戸籍が男女どっちか
戦闘の入る風呂が男女どっちかっていうのは
これ接続されていないわけですね。厳密に言うと。
っていう話まで分かってきたので
それはちょっと今話すと
尺が長くなってしまうので
次回また話したいと思います。
次週また話します。
気になる方は次週まで見てもらえると
この一件がどういう風になっているのか。
そしてヤフコミの素晴らしい意見がどういう趣旨なのか。
あとは最初に言ったように
こういう社会問題というか
いわゆるSNS上の動きとか
一体どういう構造になっていたのかというところまで
気になる方はぜひ来週も聞いてみてはいかがと思います。
ということで本日の満開編は以上です。
16:42

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