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2020-11-02 11:59

99.「ピンクは女の子の色!」と子供が言い出すのはなぜだ from Radiotalk

本日のテーマ

今日、Twitterのタイムラインで話題になっていた、「子供が突然『ピンクは女の子の色』」と言い出す問題。

家庭でジェンダーバイアスを植え付けないよう腐心しても、なぜかどこからかそれらを植え付けられて帰ってくることに、私も愕然としたことが1度や2度ではありません。

なぜ子供はいとも簡単に、ジェンダーバイアスを持ち始めてしまうんでしょう。
それには、「人は皆、何者かになりたい」ということが深く関わっているのでは・・・?

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今日はツイッターを見てましたら、ピンクっていう色について、ちょっと話題になっていることがあって、鶴木美希人さんっていう男性の方で、漫画家さんの方で、コラムネイトの稲山神子さんという方と結婚されて、今、女の子の子育て中の方のツイートだったんですけど、
その子さんが、ピンクが娘さんがすごく大好きで、その娘さんがついにピンクは女の子しか着ちゃダメなんだよ、みたいなことを言い出したっていう。
これって、いわゆるジェンダーバイアスっていうんですか。性別によって、これをやっちゃいけない、やっていい、やっちゃいけない、やるべきだ、みたいなこういうバイアスですよね。
が、ついに来たっていうことで、そのジェンダーバイアスを強化しないように、男の子がピンクを好きでもいいんだよっていうことを伝えるためにね、この鶴木さんが、男性で、パパが、だからたくさん保育園の送り迎えとか、家とか、その子さんと接するときにね、ピンクばっかり着ることにしました、みたいなツイートをされて、すごくリツイートとか、いいねとかね、反響、
反響が大きいというツイートが流れてきまして、これね、うちの息子も今4歳なんですけど、本当にね、言い出すんですよ。
あの、何のそういう脈絡もなくというかね、そういう文脈でもなく、例えばクレヨンでお絵かきしてるときとかに、こう、いろんな色が悩んでますよね。その時に、じゃあママも一緒に描いてね、なんて言って、あの、じゃあって言って息子が、ママは女の子だからピンクねって、突然ピンクを出してくるわけですよ。で、僕は男の子だから、ブルーとか言って、言い出すわけですよ。
で、私らがこういう仕事をしてますので、あの、かなり色に対するジェンダーバイアスはない方なんですよ。なので、あの、家族の洋服は私が選ぶことはやっぱり仕事から多いんですけど、あの、息子にも全然ピンクとか赤とか全然着せてますし、あの、夫も着ますしね。
なのでね、そういうバイアス、家庭内ではゼロなはずなんですよ。私もなるべくそういうの、あの、持たせないようにしてますし。それでもね、言い出すの。言い出すんです、急にピンクは女の子の色だって。で、これはやっぱりね、あの、まあ、仮に家庭内でね、そういうこと、そういう発言をしなかったにしても、まあ、やっぱり家庭外、まあ、うちの息子の場合には保育園に行ってますが、保育園に行ってる時間は非常に長いので、
まあ、そこでそういうような、あの、言葉、女の子はピンクなんだよ、みたいな言葉を、まあ、同級生の子から聞いたりとか、まあ、先生がなんかの表紙に言ったりするのもあるかもしれないですね。言ったりすることがあって、そうしたらまあ、それを吸収しちゃうわけですよ。
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でも、それにしてもですよ。まあ、確かにね、外でそういう家庭にはない価値観に触れる機会ってあると思うんですけど、でも、その価値観に触れた、触れた価値観のことをね、そこまでこう、こわざかに子供が言うっていうのは、全部が全部そうではないわけですよね。
だって、そのピンクが女の子の色だ、以外にも、たとえば友達が、僕はピーマンが嫌いだとかね、ピーマンまずいんだよとか、あと何ですかね、ポケモンは面白いよとかね、いろんなことをみんなそれぞれ言うわけじゃないですか。でも、その全部が全部に感化されて、うちの息子が帰ってきているわけじゃないんですよ。
でも、このピンクは女の子の色、そしてブルーは男の子の色とかですね、あとはスカートは男の子履いちゃいけないんだよ、みたいなこととか、そういう色とかファッションとジェンダーに関することって、やたら感化されて、こわざかに言うようになるんですよ。
これね、確かに、子供を改めて育って、改めてっていうか、2回目じゃないですけど、初めてなんですけど、育てるのは。私、心理学でね、発達心理学とかも勉強をもちろんしてきたので、それを、そういうのは知識としては知ったんですけど、改めて自分の子供で、この目にして、耳にして、実際体験すると、これはすごいなと、このジェンダーバイアスってやつは、なんでこんなに強いんだって。
いうのは、やっぱり最近思ってるんですよ。で、あの、多分ね、これ、まあ、私の中でその心理学で、多分この仮説、これによるものだろうなっていうのはちょっとあるので、その話をしたいんですけど、多分、その子育て中の方は、皆さんすごく、あの、驚くと、驚いてる方多いと思うんですよね。
ちょっと今日はこの辺のね、なぜピンクは女の子の色だと、子供が言い出すのはなぜだ。いつからだ。そんな話をしていきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりました。おしゃれの呪いを解くラジオA98回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。服装心理学をベースに、おしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野です。きょうもよろしくお願いいたします。
ということで、ピンク。子供に限らず、男性でも、スタリングのお客様でピンクのカット装とかニットとかをお勧めすると、ピンクですかっておっしゃる方、少なからずいらっしゃいます。年齢が若くなるほど言わなくなりますが、やっぱり大人の男性どうでしょうかね。40代くらいの方はまだ結構おっしゃる方が多いです。
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なので子供に限った話じゃなくて、特に私アラフォーですが、私の世代なんかはね、幼稚園の時は当たり前のように女の子はピンクのスモーク、男の子はブルーのスモーク着せられてましたから、そういうののすり込みがあって、ここまでそういうことに疑問を抱かず育ってきている方ももちろんいらっしゃると思うんです。
でもそういう人に、いやでも男性スーツのシャツで薄いピンク着てる人たくさんいますよねって言うと、はっってなるんですよ。そういえばって。なので全然ね、男性がピンク着ることって全く珍しくないんですよ。
おしゃれな人しか着なくないですかって言われるんだけど、いやスーツでピンクのシャツ着てる人いましたよねって言ったら、いたわってなるんですよ。だから本当にこれ思い込みに過ぎないんですよね。で、こういう思い込みのこと、心理学ではbeliefって言います。直訳と信念なんですけど、人間とこういうbeliefをたくさん植え付けられて育ってくるんですね。
なんでかって言うと、人間ってコンピューターに例えると、OS、MacだとMacOSとかね、WindowsOSとかあるじゃないですか。iPhoneだとiOSとかね。このOS、その人の動かす基本プログラムがない状態で、まっさらな状態で生まれてくるわけですよ。
で、それを育てる中でインストールされて、なんだもうおっぱいの飲み方すらわからない状態で生まれてくるわけなので、それをだんだんインストールされていく。だからね、例えば狼に育てられた赤ちゃんがみたいな話聞いたことある方いらっしゃると思うんですけど、それぐらい狼に育てられたら狼っぽい立ち振る舞いになってしまうぐらいOSがまっさらな状態で生まれてくるので、
環境に合わせて、自分のOSがインストールされるようにできている。だからこそ、いろんなものを信念として吸収しやすい、まっさらな吸収力の高いスポンジのような状態で生まれてくるわけですよ。
で、このビリーフっていう名なので、生きていく術でもあるんですよ、人間にとって。で、例えばこのピンクっていうことに関して言うと、それもね、女の子はピンクを着るべきで、男の子は青を着るべきであるみたいなものもビリーフなんですけど、ビリーフって正直、子供にとってはすごく楽なんですよね、信じてると。
まだ自分の頭で何の前提条件もなしに、あれこれ判断する能力がないわけですよ。なので、お母さんがいいって言ったらいい。保育園の先生がいいって言ったらいいっていうような判断をするしかなくって。で、その先生とか保育園の先生とかお母さんに言われなくても、女の子はピンクを選んでればいいんだっていうのがわかっていると楽なんですよね。
だからこそ、植え付けられやすいし、協力。しかもですよ、これがジェンダーにまつわることになると、やっぱりね、アイデンティティに直結してくるんですよ。自分が何者であるかがわからない子供時代に、私は何者かわからないけど女の子であるっていう、これって初めてのアイデンティティであると思うんですよ。私は何者か女の子であるっていう、一つの強力な属性が与えられるっていうのは、
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大人になると、それが足枷になったり、いわゆる呪いになったりして、そこから逃れたい。ジェンダーに囚われずに自由に活動したいって大人になると思いますよ。それはジェンダーに関係ない自分なりの好みとか価値観が育ってくるからこそ、そこからそれと相反するようなジェンダーみたいな決めつけから逃れたいと思うわけなんですけど、
子供の頃ってそういう、自分の価値観とか、自分の思い、自分ならではの信念みたいなのがまだない状態なので、その時に君は女の子ですよ、君は男の子ですよって寄り所みたいなのが提示されると、すごく嬉しいんだと思うんですよね。
だからこそ、それを覚えて帰ってきた時に、すごくドヤ顔で、お母さん、ママはね、女の子なんだからブルー着ちゃダメなんだよって言うわけなんです。
それはだから、アイデンティティーとの出会いで喜んでる、嬉しいんだっていうところも、ちょっとね、そういう可能性もあるんだなっていうことを頭に入れて、もちろんね、ジェンダーバイアスは後々足枷になったり、その子が苦しく思うこともあるので、後々苦しまないようにしておいた方がいいと思うんですけど、
なんかこう、鼻からそんなこと言うもんじゃありません、みたいな風に否定するのはどうかなという気が私はしているんです。
全てのビリーフをね、いきなり子供が身につけたからといって、それが鼻から丸もんだと決めつけていきなり取り上げちゃうっていうのは、その子からアイデンティティーとかを取り上げてしまうことにもなりかねないのでね、すごく難しいんですけど、慎重な付き合い方が必要だなって私は思っています。
皆さんどうですかね。女の子だからピンクって呼ばれてきた世代ですか。今はそういう時代でもなくなってきたんですけど、それでもまだまだ子供はそういうことを言い出すという、非常に不思議な現象だなと思って見ていました。
はい、ということでね、この番組では、またジェンダーの話ね、実はね、服装心理ラボ、オンラインコミュニティの服装心理ラボでもね、12月以降の月テーマで、ジェンダーとオシャレというテーマを取り上げようと思っております。
なので、ぜひその辺深く深掘りしたい方は、ぜひぜひね、服装心理ラボの方のご入会もご検討いただけると、きっと楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。またリンク、番組概要欄に貼っておきますね。ぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう。おやすみなさい。
バイバイ。
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