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いちごの品種改良は大変だけど楽しい?オーディションみたい?

今回はいちごの品種改良と農業の未来についてお話していただきました。


★ゲスト

まめ さん (専門:いちごの品種開発)

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ののの/ No農NoLife

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★おたより

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【サイエンマニアについて】

あらゆる分野のゲストを招き、サイエンスの話題を中心にディープでマニアな話を届けるポッドキャスト。

研究に夢中な大学院生や趣味を突き詰めている方まで、好きな事を好きなだけ語りたい人が集まる番組です。

第3回 Japan Podcast Awards 2021 推薦作品

【プロフィール】

研究者レン from サイエントーク

化学と生命科学が専門のおしゃべり好き研究者。サイエンスをエンタメっぽく発信するために様々な形で活動中。ポッドキャスト「サイエントーク」ではOLエマと共に番組を制作中。

Twitter: ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/REN_SciEnTALK⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

HP: https://scien-talk.com/

【BGM】

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠DOVA-SYNDROME⁠

00:04
Speaker 1
あ、じゃあ、育種の方法をまずちょっとご説明しようかなと思うんですけど、
例えば、いちごが大きくて甘いいちごを作りたいってなった時に、
じゃあそのいちごが作れる親をまず決めるんですよ。母親と父親を。で、それを交配させて、
で、そうすると実がなるじゃないですか。で、その実から取った種を蒔いて、
で、それを育ててみて、いちごを育らせて、じゃあどれくらいの大きさがなるかなとか、
じゃあどんな味かなっていうのを食べて評価して、あ、これだったらいけるっていうのをどんどん探していくっていうかたち。
Speaker 2
それも一回やって、なんかもうちょっとだなってなったら、もう一回種植えてみたいなのを結構繰り返すって感じですか?
Speaker 1
あ、そうですね。じゃあまた別の組み合わせでやっていこうかっていうパターンもありますし、
あ、この子惜しいっていうのがあったら、じゃあこの子にじゃあ惜しい部分を足せる品種あるかなっていうので掛け合わせて、
新たに組み合わさったのを作っていってっていう感じですかね。
Speaker 2
下に置かないといけないですよね。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。
Speaker 2
え、実際食べて判断するんですか?
Speaker 1
あ、食べます食べます。
Speaker 2
食べます?で、おいしい?
ただ甘いだけだったら、なんか数値でわかりそうですけど、おいしいかおいしくないかって結構難しそうだなと思って。
Speaker 1
そうですね。例えば糖度測ったりとか酸度測ったりとかもするんですけど、
実際に育てているところを回りながら自分で食べて、あ、これはおいしい、おいしくないっていうのを自分で判断したりとか、
あとは社内で食べてもらって、どれが評価高いかなっていうのから、
あ、じゃあこれはおいしいから取っておこうかっていう感じで、どんどん選抜をかけていくって感じですね。
へー、これ僕絶対無理っすね。
どれ食ってもうまいって言っちゃいそうだけど、選べないみたいな。
いや、でもやっぱ私もそう思ったんですけど、どれでも食べてもおいしいでしょって思うんですけど、
やっぱ食べてみると、全然味だったりとか、あと匂いが違うんですよね。あと食感。
Speaker 2
あー、匂いも違うんだ。
Speaker 1
そうですね。匂いの強さだったりとか種類だったりとか、なんかちょっとミルクっぽい味とか香りするなっていうやつもあれば、
酸っぱかったりとか、爽やかな匂いがするなっていう、結構多種多様なものが生まれてくるんですよね。
Speaker 2
へー、そう面白いな。ミルクっぽい匂いするイチゴ食べたことないっすね。
Speaker 1
いや、でもなんか私もそれ食べて、最初に選抜したときに食べて、これはなんだこの味は?ってなりました。
Speaker 2
なんかおいしそうだなって思いましたよ。
Speaker 1
とか、あとは時期によっても結構味の変動があって、やっぱ熱くなると圧倒的に味が落ちるんですよね。薄くなるというか。
03:03
Speaker 2
あー、やっぱりそうなんだ。
Speaker 1
なので、まあ熱くなってもおいしいものが、おいしい品種はどうすればいいんだろうなっていうのを検討したりとかもします。
Speaker 2
あれってもう夏だと熱くて、もう栄養とか全部使っちゃうってことっすよね?
Speaker 1
まあそうですね、あとは、やっぱ夏バテをしてきますね、イチゴも。
Speaker 2
あー、そっか、そもそもバテちゃう。
Speaker 1
熱すぎて無理って。
いや、そうなんですよ。去年とかだと、もうハウス内とか42度とかになったんですよ。
Speaker 2
42度?
はい。
それは人入れないじゃないですか、そんなの。
Speaker 1
いや、もう汗だけでした。やっぱその状態になっちゃうと、やっぱイチゴも本当に弱っちゃうので、おいしさとか数量にも影響してきますね。
Speaker 2
42度ってもう、ほぼなんか不活化しちゃうみたいな。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
酵素とか死んじゃいそうな温度ですけどね。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。
Speaker 2
そっか、でも基本ビニールハウスの中で、そんなめっちゃ温度調整できるわけじゃないですね。
Speaker 1
そうですね。横を開けたりとかして、風は通すんですけど、完璧には温度管理はできないですね。
Speaker 2
風通すぐらいじゃ全然無理そうだな、なんか。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。
Speaker 2
大変だな、それ。
Speaker 1
やっぱ今、北海道でやってはいますけど、北海道も本当最近暑くなってきてて。
Speaker 2
暑いっすよね。
Speaker 1
暑さ対策。いや、そうなんです。暑さ対策はすごい重要ですね。
Speaker 2
僕、実家が北海道なんで、
Speaker 1
あ、そうなんですね。
Speaker 2
はい。夏帰ったりすることあるんですけど、
もう、なんか涼みに行ってんのにめちゃくちゃ暑い時あって、むしろこっちの方が暑くねみたいな時あって。
Speaker 1
ありますよね。
Speaker 2
はい。すごいがっかりするっていうのはあるんですけど。
そっか、北海道でも42度とかなるんだ、ビニールハウスだと。
Speaker 1
そうですね。
北海の気温は30何度とかではあるんですけど、やっぱり太陽の光が当たると結構上がりますね。
ちなみになんか前半の話の流れでいうと、土もやっぱ大事なんですよね、いちご作る時も。
そうですね。でも、うちは実は、いちご栽培には2種類あって、土に植えるパターンと、
あとは、うちの会社でやってるのが鉱石栽培って言われていて、高いに設定の節、
で、鉄パイプでちょっと高めの台を作って、で、その上にプランターを乗せて、
で、そこにココナッツのこのモシャモシャしてるところあるじゃないですか、殻。
Speaker 2
ココナッツ?
Speaker 1
そうなんです。ヤシの実の殻のモシャモシャしてるところ、わかりますか、茶色に。
Speaker 2
なんとなくわかります。
Speaker 1
それを場位置として今、いちごを作ってます。
06:01
Speaker 2
本当にココナッツ使ってるんですか?
Speaker 1
そうです。ココナッツのこの皮のあれを、土っぽくして使ってます。
Speaker 2
じゃあ、土じゃないんだ、そもそも。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。なので、正論とはちょっと関係ないんです。
全然関係ないですね。
Speaker 2
え、それ全然知らなかった。でもなんか見たことあるかもしれない。
なんかいちご狩り行った時とかに、なんか見たことあるかもしれないですけど。
Speaker 1
確かに。いちご狩り、そういうとこあるかもしれない。
Speaker 2
なんか高いとこから垂れ下がってるイメージがあって。
Speaker 1
あ、それそうです。
Speaker 2
あれか。あれココナッツだったんだわ。
Speaker 1
そうなんです。あれの中身はココナッツなんです。
Speaker 2
へえ、知らんかった、全然。
ココナッツにいちごが寄生してるみたいな感じってことですよね。
Speaker 1
そういうことです。
Speaker 2
見た目。
あ、そうなんだ。でもそれが一番いい方法っていうことなんですか?
Speaker 1
そうですね。やっぱりそのいちごって病気にかかりやすくて。
なのでその土に植えてしまうと、結構病害にかかるリスクが大きくて。
ヤシガラだったら菌があまり入ってない状態で植えることができるので、病害のコントロールがしやすい。
あとはこのココナッツの柄の部分はあまり栄養が入ってないので、育てるときに液肥でコントロールしやすいっていうメリットがあります。
Speaker 2
液肥?
Speaker 1
そうです。肥料を水に溶かしたタイプで栄養を上げていくんですけど。
Speaker 2
ああ、なんか土にぶっさすやつみたいなやつですか?あれ違うんかな?
Speaker 1
そうですね。それをホースというか、そういうので流していくんですけど。
Speaker 2
で、それがそのまま吸収されていちごの栄養になってる?
Speaker 1
はい。ので、栄養のコントロールがしやすいです。
あまりいらない時期にはちょっと薄くして流すだったりとか、そういうコントロールがしやすいので、
うちはその栄養のコントロールの部分と病害を抑えるっていう部分で、土壌じゃなくヤシガラを使ってます。
Speaker 2
ヤシガラっていうんだ、それ。知らんかった、全然。
すみません、なんか僕全然農業知識がなくて。
Speaker 1
いえいえ、全然全然。
Speaker 2
そうなんだ。確かにこれ、林さん利用とかそういう話じゃないですね、全然。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。
Speaker 2
それは、そんな修論のやつそのまま使えるほど単純ではないのはわかってるんですけど。
さっきの話聞いたら、どうしても林さんあげたくなっちゃいますから。
Speaker 1
いや、ちょっとやりたくなっちゃいますよね。
私もなんか、どう絡められるかなって、こしたんたんと狙ってます。
Speaker 2
それが直接甘くなるのに関係するかとかはまた別の話かもしれないですけど。
Speaker 1
そうですね。
土壌で栽培されてる方も農家さんにはいらっしゃるので、そういうところで試すのも面白いかなって思ってます。
09:06
Speaker 1
林さんの方は。
Speaker 2
実際、これでいろいろ検討して甘いイチゴを見つけて販売してるってことだと思うんですけど。
Speaker 1
そうですね。
イチゴって増殖の仕方がランナー、イチゴからぴょろっと出てくる茎みたいなのがあるんですけど、
それが出ると伸びると、それがまた新しい株になるんですよね。
Speaker 2
イチゴの?
Speaker 1
そう、イチゴから。
Speaker 2
ツルみたいなやつですか?
Speaker 1
ツルみたいなのが出て、それが大きくなるとまた新たな株になるんですよ。
Speaker 2
それって遺伝子一緒のやつですか?
Speaker 1
そう、クローンなんです。
Speaker 2
クローンなんだ。
Speaker 1
なので、1個でもいい品種ができれば、それを無限に増殖できるので、そういう感じです。
Speaker 2
それはいいっすね。
Speaker 1
そうなんです。
Speaker 2
別に世代減っちゃうと、また味変わっちゃう可能性ありますもんね。
Speaker 1
そうですね。なのでイチゴの育種はそこが面白いなって思ってます。
1個でも見つければ勝ちっていうか。
Speaker 2
あとそれをコピーしまくってひたすら増やすんじゃないですか。
そうですね。そういうことです。
それはちょっとやりやすそうだな。
Speaker 1
探すまでがとてつもない労力なんですけど。
Speaker 2
そうなんでしょうけど。
Speaker 1
見つけられさえすればっていう感じですね。
Speaker 2
イチゴってどれくらいかかるんですか?種植えてからできるのに。
Speaker 1
うちの場合は、まず交配して種を取ってまくので1年かかるんですよ。
1年かかるの?
そうですね。結構イチゴって大きくなるのにすごい時間かかるんですよね。
なので1年目にまず交配して種取って株を作る。
それを2年目にちょっと試しに植えてみて、どの子がいいのかなっていうのをちょっと探る。
で、それを次の年にじゃあもうちょい増やしてみてみようっていうので評価して、
じゃあこれはいいかもしれないっていうのでもうちょい規模を増やして、
じゃあこれ本当にいいねってなったら品種として登録されるっていう形になります。
Speaker 2
じゃあもう年一チャンスなんだ。
Speaker 1
そうですね。年一です。
Speaker 2
それはきついな。
Speaker 1
そうなんですよ。
Speaker 2
え、それだからいっぱい数打たないといけないですよね。1年に1回しかないから。
Speaker 1
もう何千ですね。
何千?
何千を1回バーって植えてみて、そっからまあ10から20ぐらいいいのをピックアップして、
次のレベルにアップするみたいな。
Speaker 2
何千食べるってことですよね。
Speaker 1
でもまあ何千の中にはそもそもちょっと株の状態が悪いなとか、
12:00
Speaker 1
花があんま上がってないなっていうのがあるので、それを全部取っ払っていって、いいのだけ残していく。
Speaker 2
でもそれでも数百ぐらいは食べてそうですけどね。
Speaker 1
そうですね。すごい食べます。
Speaker 2
めちゃくちゃイチゴ食べないといけない。
へえ、そうやってやってんだ。
Speaker 1
でもなんかアイドルオーディションみたいで私はすごい楽しいんです。
Speaker 2
アイドルオーディション?
Speaker 1
どの子がいい子かなみたいな。
Speaker 2
名前とか、でも最終的に残ったやつは名前つけますもんね。
Speaker 1
そうです、最終的に残ったやつは名前がつきます。
最初は数字とかでつくんですけどね。
Speaker 2
途中経過も名前つけたくなっちゃう気しますけどね、そんなオーディションみたいな。
Speaker 1
そうなんです。逆に私は1個に何でしょう、思い入れがあっちゃうんですけど、
本当は客観的に見なきゃいけないんで、そこは頑張らなきゃなって思って。
Speaker 2
イチゴ美意気しちゃうとダメっすもんね、本来。
Speaker 1
推しをつくっちゃいけないんです。
Speaker 2
推しつくっちゃいけないけど、でも推しが本当に最後まで残ったら推し増やし放題みたいなことになる。
Speaker 1
そうですね、そういう感じ。私みんなに食べてもらえる。
Speaker 2
面白いな、そう考えたらアイドルオーディションでセンターの人見つけて、あとはもう全員センター増やしていくみたいなことっすもんね、コピー作りも。
Speaker 1
そういう感じです。
この例えが合ってるかわからないですけど、そういうことか。
さっきクローンで増やせるって言ったじゃないですか、なので1個でもそのランナーが海外に持って行かれてしまったらもうアウトなんですよ。
違法コピーみたいなことっすか。
違法コピーされまくって、収集がつかなくなってしまうので、そこはすごい注意を払うべきところだなって思ってます。
Speaker 2
それは実際見つけたやつを登録か何かして、他のところじゃ栽培しちゃダメですよみたいなことですか。
Speaker 1
そうですね、先に登録する前にちゃんと海外で取っておくだったりとか、あとはもう早く見つけるしかないんですけど、持って行かれてしまったら。
Speaker 2
持って行かれることあるんですか、そんな。
Speaker 1
でも結構ありますよ、持って行かれてしまった品種たちは。
Speaker 2
勝手に。
Speaker 1
そうなんです。勝手に。勝手にも販売されているっていう事例はやっぱあるんで。
Speaker 2
それ大問題ですよね。
大問題なんです。
せっかく何年もかけて作って、本来たぶん適正な価格設定されるけど、勝手にコピーし放題だったらめっちゃ安く売られちゃいそうそうね。
Speaker 1
そうなんです。なので本来入るべき収入がうちに入ってこないっていう。
Speaker 2
それは結構問題だな。でもそれ守るのも難しそうだなっていうのも。
Speaker 1
そうなんですよね。
Speaker 2
家とかって苺作れるんでしたっけ?苺って普通に作れるのか?
15:02
Speaker 1
作れると思います。
Speaker 2
あんま見たことないだけかもしれないな。でも病気になりやすいんだったら結構難しそうですけどね、素人がやるの。
Speaker 1
でも家庭サインでやってる人とかだと、やっぱなんか古い品種だと結構病害に強い品種とかがあるので、そういうのだと育てやすいかもしれない。
Speaker 2
でもお店とかそのちゃんとした品種のやつは病気弱かったりとか、でもその分美味しいみたいなことですよね。
Speaker 1
そうですね。育て方にもよるんですけど。
苺食べたくなってきた。
でも私は職業柄で、例えば苺のパフェだったりとかケーキあるじゃないですか。
それを見るとこれは何の品種だろうっていうのをすごい聞き苺しちゃうんです。
聞き苺当てれるんですか?
いや、でもただ推測して満足して終わるんですけど。
Speaker 2
答え合わせなかなかできないですよね。
Speaker 1
なかなかできないんですよね。
でもやっぱり苺って各都道府県でそれぞれの品種を持ってるんですよね。
なので日本で今登録が切れてない苺をちょっと調べたんですけど、220種類ぐらいあって。
Speaker 2
そんなにあるんだ。
Speaker 1
そうなんです。なので結構この地域柄が出るので、この地域で出てるので、この時期だったら、このフォルムと大きさだったらこれかなみたいな。
なので、スーパー行った時に結構場所で販売されてる苺の品種が違って、そこはすごい面白いなって思ってるポイントでした。
Speaker 2
確かにそんだけあったら結構バラエティーありそうですね、置いてるやつは。
Speaker 1
そうなんですよね。
Speaker 2
なんか僕が去年たまたまなんかツイッターかなんかで見たのが、苺の表面のつぶつぶ、僕ずっと種だと思ってたんですけど、種じゃないっていう話ありませんでしたっけ?
種じゃないですよね、あれ。
でも一応、種ではあります。そうかって呼ばれるものではあるんですけど、でもあれを植えると芽が出てきます。
Speaker 1
だからあのつぶつぶ自体が種っていうか、あれのさらに中に種が入ってるみたいなことじゃなかったっけ?
Speaker 2
そうなんです。それそうです。
Speaker 1
果実なんですよね、だから。
そう、果実なんです。
あのつぶつぶ。
Speaker 2
はい。
去年知りました、僕。
Speaker 1
結構意外ですよね。
Speaker 2
意外ですよね、絶対見た目種じゃんって思ってたのに。
Speaker 1
そうなので、あの皆さんが食べてる赤いジューシーのとこは硬くって呼ばれてるところが膨らんでるんです。
Speaker 2
だから果実ではない。
Speaker 1
そうなんです。
っていうことか。
植物学上は果実ではないんです。
Speaker 2
うーん。
Speaker 1
面白いですよね。
Speaker 2
僕が知ってる苺の知識それがマックスっす。
Speaker 1
いえいえ。
Speaker 2
それぐらいだな。
あと全然あのココナッツの話も知らなかったし。
18:00
Speaker 1
いえいえ。
そう、で苺の栄養面で言うとビタミンCがすごい豊富っていうのもあるんですけど、
あの食物の中でも養産がすごく多くて。
へえ。
なので妊婦さんとかにはあの苺を摂っていただきたいなって私は思ってます。
Speaker 2
まあ確かになんか栄養豊富なイメージはあるな。
Speaker 1
まあその苺だとやっぱりつわりがあっても食べやすいものでもあるし、
あの添加物とかそういうものも含まれていないので安心して食べられる。
でかつ養産が取れるものなのでいいかなと思ってます。
Speaker 2
いいですね苺。
Speaker 1
はい。
Speaker 2
ちなみにもともと苺が好きでメーカー入られたんですか?
Speaker 1
いや、そこがいろいろわけがあって、話すと長くなるんですけど。
Speaker 2
はい、聞いて大丈夫だったら。
Speaker 1
はい、全然大丈夫なんですけど。
大学時代に私は結構いろんな農家さんだったりとか回ったりとか、
あと海外の農家さんのとこ回ってたんですけど、
でその中でそういう経験してるよっていうのを知った先生が、
ロシアのグラジオストクで苺を作るプロジェクトがあるからやんない?って言われて、
Speaker 2
すごい誘いするそれ。
Speaker 1
へえ。
そう、じゃあやりますって言って作家したんですけど、
その時にお世話になったのが今の会社なんです。
Speaker 2
じゃあ実際ロシアで最初に関わったんですか?
Speaker 1
はい。
へえ。
そうなんです。ロシアに行く前にまず今の種苗会社で栽培のこととか教えていただいた後、
実際にロシアに2ヶ月ぐらい行って苺を育てたっていう。
Speaker 2
むちゃくちゃ寒くなかったですか?
Speaker 1
でも5月とか、5月から7月だったので北海道ぐらいの気温。
Speaker 2
ああ、そっか。それぐらいだったらまだあれなのか。
むちゃくちゃ寒いと思うんで普通、冬だと。
Speaker 1
そうですね、冬だと。
Speaker 2
たまたまロシアで栽培するみたいな感じだったんですか?
Speaker 1
そうなんです。
ここのこともあって、苺でロシアと日本が仲良くなろうみたいな目的もあって。
Speaker 2
へえ、そうなんだ。
Speaker 1
あとやっぱりロシアは涼しい気候で、あと苺もロシアで需要があるので、
じゃあちょっとロシアで作ってみようかっていう感じでした。
まあ今ちょっとロシア大変ですけどね。
そうなんです。
なので私が行ったのが2019年だったんですよ。
その年の2月からもコロナがあって、今こういう状況なので、行ける最後のタイミングだったなって思います。
Speaker 2
そうですよね、もう今行けないですよね。
Speaker 1
そうなんですよ、すごい残念なんですけどね。
Speaker 2
そう考えると苺業界にとってもすごい悲しいなっていう感じですね。
Speaker 1
そうですね、ロシアの日の目を見なかった。
Speaker 2
苺で交流があるなんて知らなかった。
Speaker 1
実はそうなんです。
Speaker 2
それがあったから今そこで。
Speaker 1
そうですね、最初プロジェクトに関わった時は別に就職しようかなとは思ってなかったんですけど、
21:06
Speaker 1
収支進んで、じゃあ次進路どうしようかって思った時に、
やっぱあの会社の雰囲気良かったのと、育所面白いなっていうのがあって。
収支で土壌を勉強したので、じゃあ次は植物のことをちょっと知りたいなって思ってこの業界に入ったっていう感じ。
Speaker 2
そうなんだ、でもなんかいいですね、僕はあんまり農業系のお仕事そんなに詳しくないんであれですけど、
なんか一個の食べ物を突き詰める感じというか、極めるみたいな感じで、
なんかそういう面白さありそうだなって思いました。
Speaker 1
そうなんですよ。
うちの会社が本当に苺に特化してて、苺の育種開発もするんですけど、
それの苺を売って、それを生産者さんに作ってもらって、それを買い取って販売までやってるんですよね。
Speaker 2
じゃあもう全部やってるんだ。
Speaker 1
そうなんです。あとは自社品種を販売するのもそうなんですけど、
苺を周年で取り扱うっていうことで、冬とかだと全国から苺を買い集めて、
クリスマス用に出荷したりとか、そういうのもやってます。
Speaker 2
へー、すごい。じゃあ食べてるかもしれないな。クリスマスケーキに乗ってる苺とか。
Speaker 1
かもしれないです。
Speaker 2
ってことですよね。ちょっとなんかケーキばっかりに目いっちゃいますけど、苺も。
Speaker 1
そうなんです。なのでクリスマスはすごい繁忙期です。
Speaker 2
確かに忙しそう。ケーキ屋さんと苺業者は忙しそうだなってなんとなく思ってましたけど、
実際やっぱり苺業者も忙しいんだ。
Speaker 1
忙しいですね。
Speaker 2
そうなんだ。ちょっと今年のクリスマスはいい苺が乗ったケーキ食べようって思いました。
Speaker 1
ぜひ。
めちゃくちゃ雑なまとめだけど。
Speaker 2
あとお仕事以外にもなんかちょっと農業系のこととかそういったこともやられてるっていうことでしたっけ?
Speaker 1
そうです。はい、そういう感じです。
やっぱり学生時代に農家さんのとこに行く中で、やっぱ農業すごい面白いな。
農家さんってすごく面白いなって思ったんですよ。
やっぱり農家さんって本当に研究者だなって思ってて、
この収量さだったりとか、おいしさを追求したりだったりとか、
すごい細かい、あとは機械も自分で作っちゃったりとか、
すごい技術力あるなっていうのとか、
あとはどういう思いで作ってるかだったりとか、
あとは単純に作業が楽しいなって思って言ってるんですけど、
でもやっぱり農業の課題として、やっぱり人手不足が深刻だったりとか、
後継者不足っていうものが。
Speaker 2
言われますよね。
Speaker 1
私、今まで後継者不足ってあんまりピンときてなかったんですよね。
24:03
Speaker 1
今まで言ってた農家さんって、基本的には後継者さんがもうやられてることが多くて。
Speaker 2
じゃあ結構若い人が多かったんですか?
Speaker 1
そうなんです。多かったんですけど、
最近私の友達が農業研修生の子がいるんですけど、
その子の研修先の方がちょっと病気をされてしまって、
ちょっと農業1年間ぐらい休まなきゃいけないってなったときに、
後継者がいないので、後継者である私の友人が、
じゃあ今後その農場どうしようかっていう局面に立ってて。
Speaker 2
えっ、研修できたのに。
そうなんです。
Speaker 1
なので、やっぱりそういう中で人手不足とか後継者不足って本当に深刻なんだなって思ったんですよね。
Speaker 2
放置できないですもんね。
Speaker 1
そうなんですよ。
で、そんな魅力あるけど人手が今足りてないっていう農家さんの解決をしたいっていうことで、
今、友人がやっている農家さんのところでワーケーションを行うっていう、
ノーノー、ノーライフ、略してノノノって呼んでるんですけど、
その事業に今携わっております。
Speaker 2
実際どんなことをしてるんですか?
Speaker 1
実際は農家さんのところで3から4時間、主に午前中なんですけど、
作業をしていただいて、
で、午後は何でも自由時間、趣味に費やしてもいいし、観光してもいいし、テレワークしてもいいし。
で、参加者さんのお手伝いに対して農家さんは宿泊場所だったりとかネット環境だったり、
あとはちょっとした作物のお礼だけで人手不足を解消できるっていうサービスになってます。
Speaker 2
へー、そんなのあるんだ。
Speaker 1
そうなんです。ちょっと走り出しではあるんですけど。
Speaker 2
じゃあそれはもうずっとそれをやるってわけじゃなくて、この時期だけやりますとかもありってことですか?
Speaker 1
あ、そうですそうです。なので土日に行きたいだったりとかゴールデンウィークだから行きたいっていう利用をしていただくっていう形になります。
Speaker 2
へー、なんかちょっとちっちゃい頃に体験農業、農業体験みたいなのはしたことあるんですけど、大人の農業体験みたいなことですよね。
Speaker 1
あ、まあそういうことですね。
Speaker 2
面白そうだな。
Speaker 1
やっぱり都会の人ってなかなか農家さんのところちょっと行ってみたいけど、なかなか関わる機会ないなっていう人多いと思うんですよね。
あとはちょっと都会の喧騒を離れたいなっていう人だったりとか多いので、そういう人をターゲットに。
なんかいいぞ。
あとは私的に、研究者とこのサービスってすごい信用性高いんじゃないかなって思っていて、
そう、私も実際やっぱ研究やると研究室にほんとにこもりっきりになるなっていうので。
Speaker 2
そういうことか。
Speaker 1
そうです。
Speaker 2
休みの日に。
Speaker 1
そうです。
Speaker 2
ちょっと自然に触れようみたいなことですか。
27:01
Speaker 1
そんな感じですね。
例えば、
確かに。
やっぱり光全然浴びないなって思ってたので、
でもそういうときに休日に農家さんのとこ行くと、すごいやっぱ体も動かしますし、太陽の日も浴びれるので、すごいリフレッシュになったんですよね。
Speaker 2
そういうとき行くといいな。
Speaker 1
で、例えばその研究者同士で農家さんのとこ行ったら、午前中に農作業とかしながら研究の話をして、
じゃあ午後は英論読んだりとか研究の話したりとか、あとはちょっと調査に行ってみようかっていう使い方もできるのかなって思ってます。
Speaker 2
それこそフィールドワークとかやってる人だったらなお神話性高そうですよね。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
その土地でなんか調べるとかもできるかもしれないし。
Speaker 1
農業関係の、例えば農機具使ってる会社さんだったりとか、あとは今後農業に参入したいなっていう企業だったりとか、
そういう方たちはやっぱりなかなか現場を見てからっていうのがやっぱり求められると思うので、
こういうので、こういうののののサービスを使って現場を見て、上でそこでディスカッションして開発したらより現場に即したものができるんじゃないかなって思ってます。
Speaker 2
すごい、もうそれお友達と2人でやってるんですか?もうちょっと人いる?
Speaker 1
でも今は大体5名ぐらいで今やってて、でもメインでやってる子が2人で、私はちょっとお手伝いっていう形で関わってます。
Speaker 2
確かにな、研究者とマッチしてるよりは面白いな。あんま考えたことなかったけど、休日に農業してみようみたいな。なかなかないけど、確かに面白いな。
Speaker 1
やっぱなんか、研究のことだけ私も考えがちだったんですけど、就労のとき。でもそれだとやっぱり煮詰まっちゃうこと多いなって思ってて。
逆に農家さんのとこ行って作業してるときの方が、あ、こういうアイデアもあったかみたいな、生まれやすいのかなって。
Speaker 2
へー、そうだね。それは北海道の近いところだったら、普通に行ければいいってことですよね?
Speaker 1
そうですね。今、受入れ農家さん結構全国に50ヵ所ぐらい増えてきてはいるので。
Speaker 2
もう結構そんなにあるんだ。
Speaker 1
そうなんです、今徐々に増やしているんですけど。
えー、すご。すごいですね。
農業、農家さんって、もう今ほんとに高齢化が進んでいて、なので、たぶん20年後って考えると、今65歳以上の方が多いんですけど、その人たちがリタイアしてしまう。
ってなったら、農家さんの数が5分の1程度になってしまうんですよね。
Speaker 2
5分の1か。
Speaker 1
やばいですよ。
なので、農業を農家さんだけが担うものじゃなくて、国民全体で担っていけるものになったらいいなと思っているので、こういうサービスを利用したりとかして、より皆さんにとって農業が身近なものになったら嬉しいなって思います。
30:15
Speaker 2
なんか、今日通していろいろ話聞いたら、全然知らないことだらけだし、農業ってほんと研究だなっていうのはよくわかりましたし、なんかそうなると、ちょっと身近なこととしてとらえられるかなとか、僕自身今そんな感じしてて、
Speaker 1
あ、嬉しいです。
Speaker 2
どうしても遠い話に聞こえちゃうんで、ただただ農業大変だなみたいな感じのニュースとかは見るんですけど、こうやって話聞いたら、なんか面白そうだなみたいな感じで、そう思ってくる人が増えたらいいですね。
Speaker 1
やっぱこう、ただスーパーに売られている野菜を購入するんじゃなくて、やっぱりそれがどういう過程でできてるんだなとか、農家さんこういう思いなんだなっていうのを知っていただいた上で食べると、やっぱ美味しいのかなと思います。
Speaker 2
なんかそれで、みんなで田舎で集合っていうのいきなりハードル高いかもしれないんで、なんかここの農家さんで作ったやつですみたいなやつ、最初食べてもらって、それでこういうサービスもやってますみたいな感じで宣伝したら、来てくる人増えそうだなとか思いましたけどね。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
僕はもうとにかくいちごが食べたくなりました。
とりあえずいちご食べたくなりましたね。
Speaker 1
ぜひもう旬なので。
Speaker 2
ちょっと今度また買って、あと夏。
これあれですか?ネットでも買えるやつですか?
そうです。
スーパーでも置いてます?
Speaker 1
でもスーパーはあんまり置いてないかもしれないです。
やっぱケーキ用とかで出すことが多いので。
Speaker 2
そっかそっか。
Speaker 1
そうなんです。なんですけど、うちのいちごは一番最初にとれる果実が50gから40gってすごいでっかい果実がとれるんですよ。
で、それをデパートだったりとかギフトだったり、あとふるさと納税としても今出してます。
Speaker 2
めっちゃいいじゃないですか。ふるさと納税あるんだ。
Speaker 1
そうなんです。
Speaker 2
買おう。
Speaker 1
ぜひ。ありがとうございます。
Speaker 2
買いたいな。
いちご買えるんだ。
買おう、今度。
Speaker 1
はい、うれしいです。
Speaker 2
いいこと聞きました。ありがとうございます。
そんなとこですかね。
Speaker 1
はい、そんなとこです。ありがとうございます。
Speaker 2
はい、ありがとうございます。
なんかいろいろ最初の収支の研究の話から、いちごの話と、あとなんか最後農業全体の、もう農業界みたいな話でしたけどね。
でもなんか実際そういう地に足つけてする仕事って、結局最後残るというか、一番大事じゃないですか。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
まあ今いろんな仕事ありますけど、なんかそういうのやる人、興味ある人はね、なんかできたらいいですよね。
Speaker 1
はい、本当に思います。
Speaker 2
うん、なんかこうやって実際話聞けて、聞いて興味持つ人もいるかもしれないんで、はい、いやちょっといろいろ今日聞けて面白かったです。ありがとうございます。
33:09
Speaker 1
ありがとうございます。すみません、ちょっと拙い話だったかもしれないんですけど。
Speaker 2
いやいやいや、もうちょっとこれからは土の中は宇宙だっていうのと、あと土壌の中の金もすごいんだなっていうのはちょっと覚えて、土を踏みしめて歩いていきたいと思います。
Speaker 1
はい。
Speaker 2
はい、ということで、今回のゲストまめさんでした。ありがとうございました。
Speaker 1
はい、ありがとうございました。
Speaker 2
ここまでお聞きいただきありがとうございます。
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それではまた次回。ありがとうございました。
34:15

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