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Speaker 1
土壌って世界で何種類ぐらいあると思いますか。
Speaker 2
土壌の種類?
Speaker 1
何個かに分けられるんですけど、大きく分けて。
Speaker 2
えー何種類?全然わかんないな。
砂漠みたいなやつも土壌の1個ですか?
Speaker 1
まあそうですね。
Speaker 2
じゃあざっくり100ぐらい。
Speaker 1
なるほど。実は世界の土壌って大きく分けてなんですけど、12個に分けられてるんですよね。
Speaker 2
全然なかった。全然わかんないけど。
Speaker 1
細かく分けたら本当に多いんですけど、ざっくり分けると、そうですね、この砂っぽいのから粘土っぽいのだったりとか、そういう感じで。
あとは、例えば川から流れてきて堆積したものでできてるのか、火山灰からできたものかだったりとか、そういうのでざっくり分けられます。
Speaker 2
あーそっか。基本的にはだからその由来とかが大きいんですか?性質を決めるときに。
Speaker 1
そうですね。由来だったりとか、あとは粒の大きさだったりとか、そういうので変わってきたりとかしますかね。
粒の大きさ?
Speaker 2
粒の大きさ。
Speaker 1
そうですね。粘土質なのか、それとも砂っぽいのかっていうので、性質が結構大きく変わってきますね。
Speaker 2
じゃあその粒の大きさ、確かに海とかでもどんだけ流れてきた後の砂かによって粒の細かさとか全然違いますもんね。
Speaker 1
そうですね。やっぱり大きいものが堆積してって、徐々に粘土質のものが堆積してってっていう感じなので、そうですね。
Speaker 2
それをどういう切り口で研究してるんですか?
Speaker 1
土壌って主に生物が関わってるとこと、科学的なとこと、物理的なとこがあって、物理的なとこが例えば水がどれだけ保持できるかだったりとか、
あとは粘土鉱物、鉱物がどれぐらい入ってるかだったりとか、そういうとこを評価するとこで、
科学的なところが、例えば植物の栄養素の、例えば窒素とかリン酸とかカリウムがどれくらい入ってるか、
生物が、土壌中の微生物がどれだけたくさんいるかだったりとか、種類がどういうふうにいるかだったりとか、そういう感じに分けられてます。
Speaker 2
科学的なとこはすごい馴染みがあるというか、リン酸とかどんだけ窒素入ってるのかみたいな、窒素固定みたいな話は習いますもんね。
Speaker 1
そうですね。やっぱり土壌学って結構幅広くて、例えば土壌の中にある病原菌がどうすれば発生できないようにするかだったりとか、
あとはどういうふうに土壌生成がなされてるかだったりとか、あとは土壌中の成分がどう土壌中で動いてるかだったりとか、植物に座ってるかっていう感じに分かれていってます。
で、意外とこの土っていうものは結構いろんな複雑なふうに分かれたりとかします。
Speaker 2
しかも土ってパッと見分かんないじゃないですか、中見えないというか。
Speaker 1
そうなんですよね。
Speaker 2
だから研究するの難しそうだなって思いますけど。
Speaker 1
そうですよね。土ってどうやって研究してるんだろうって思いますよね。
私も最初研究するまではあんまりイメージ湧いてなかったんですけど、
例えば私土壌の断面を掘ってどういうふうな層に分かれてるかだったり根っこが張ってるかっていうのを見たりとか、
私がやってたのはそういう現場でやれる部分もあるし、
あと私がやってたのは土壌から成分を抽出してきてそれを分析して評価するっていうのをやってました。
Speaker 2
抽出してくる?
Speaker 1
そうなんです。
Speaker 2
じゃあ本当に土取ってラボとかに持ち帰って出し取るみたいなことですか?
Speaker 1
そういう感じです。
例えばいろんな畑から土取ってきます、それを乾燥させて、
それを分析方法によって土の量を変えたりとか、
あとは抽出する溶媒を変えることで、
あとはどれぐらい振るかだったりとかで分析できる形態だったりとか、
その元素が変わってくるので、まずそれを抽出してきます。
Speaker 2
じゃあ有機溶媒とか使うんですか?
Speaker 1
あ、でも有機溶媒、まあ多少使いますけど、
でも基本は水溶液が多いですね。
Speaker 2
あ、基本水溶液か。
Speaker 1
はい、例えばKCLだったりとか、あとは硫酸使ったりとか、
小酸で圧をかけて土とか植物とかドロドロにして溶液にしたやつを分析したりとかもします。
Speaker 2
そうなんだ、いろんな抽出方法があるんだ。
Speaker 1
そうなんです。
で、その抽出してきた液を、例えば秘食法、
その色が、その書いてる量によって色が変わるようなものがあるので、
その色の濃さで急高硬度計使って分析して、
じゃあこの急硬度だったらこれくらいの濃度入ってるよねっていう風に分析していくパターンもあれば、
あとはICPっていうのがあって、
で、これが分析機器、でかい分析機器なんですけど、
アルゴンガスでつけたプラズマ、炎みたいなところにサンプル液を吹きかけて、
そうするとアルゴンによって元素が冷気されて、
その時に出た波長がそれぞれ違うので、
その波長の種類とその強さによって元素分析して、
その値を算出して分析結果を得るっていうやり方になってきます。
Speaker 2
ICPって言いました?
そうです。
無機系のものを調べるときに使う感じのやつですかね?
Speaker 1
そうですね。無機系のほぼ全ての元素が測れる機械になってます。
Speaker 2
そっか、それでだいたい量までわかるんですか?
これがこんぐらい入ってるとか。
Speaker 1
そうですね。量までわかります。
Speaker 2
そっか、そしたら土の中に入ってる大体の元素の量としてわかる?
Speaker 1
はい。PPMオーダーでわかります。
Speaker 2
確かにそれだったら土によって全然違うものが入ってるとかもちゃんとわかるってことですね。
そうですね。減量線引いて出していくっていう感じです。
Speaker 1
実際どんな比率で入ってるんですか?土の中のものって。
でも結構どうでしょうね。
でもチェッソが多いことは多いんですけど、やっぱセヒだったりとかによってだいぶバランスは変わってきますね。
でもやっぱNPKが多くて。
Speaker 2
物によるか。
Speaker 1
そうですね。でもやっぱり鉄だったりとかそういうものは少なくなってきますね。
でもそんな感じでは土壌の分析は進めていくんですけど、
私がやってたのが特にリンさんの研究をやってました。
レンさん、私のYouTubeも見てくださったと思うんですけど。
Speaker 2
見ました。お便りにYouTubeのリンクを貼ってくれてて。
Speaker 1
そうなんです。
Speaker 2
ざっくりこんな感じみたいなのはわかった。
Speaker 1
土の中にリンさんがいっぱい入ってるんだなっていうのはわかりました。とりあえず。
じゃあその概要についてちょっと詳しく説明しようかなと思います。
さっき日本の土壌って11種類ぐらいあるよっていう話をしたと思うんですけど、
特にその中の黒ぼく土っていう火山灰由来の土があるんですけど。
Speaker 2
黒ぼく土。
Speaker 1
黒くてふかふかしてるから黒ぼく土っていう名前なんですけど。
Speaker 2
黒は色の黒でぼくって。
Speaker 1
ぼくはひらがな。
日本でもひらがな表記が多いんですね。
黒くてぼくぼくしてるからみたいな。
Speaker 2
そういうことなんですか。ぼくぼくしてる。
Speaker 1
あんまり言わない気がするから。
Speaker 2
ぼくぼくしてる土があるな。
Speaker 1
なんか踏むとぼくぼくしてるから黒ぼく土っていう土があるんですけど、
その黒ぼく土では、
北海道だったりとか、あとは関東、あと九州の一部にもある、
畑のほぼ60%ぐらいが湿ってる土があって、
その土がすごいふかふかで栽培には適してるんですけど、
Speaker 2
実際、今まではあんまりなかったってことですか?
アルミとリン酸がくっついてるものを、
吸収できるようにするみたいなのって。
Speaker 1
そうですね。
発想としてあるにはあったんですけど、
ちゃんと研究として確立されてなかったっていうところはありますかね。
Speaker 2
それすごいな。
Speaker 1
で、なんでその微生物が鍵になるかって考えたかっていうのが、
微生物の中には有機酸を出して、
土壌中にくっついたリン酸を取ってくれる微生物がいるんですね。
そうなんです。
なので、土壌中の微生物全体を増やしたら、
そのリン酸を取ってくれる微生物も増やすことができるんじゃないか。
で、微生物にリン酸を取り込ませられれば、
微生物が死んだときはDNAだったりとかATPだったりとか、
植物にとって使いやすい形として放出してくれるので、
その微生物の増やして死んでいくサイクルを増やすことができれば、
結果的に植物が増える、リン酸が増えるんじゃないかということで進めていきました。
なので、じゃあその微生物、土壌中の微生物をどう増やしていくかっていうことで、
土壌中に微生物を餌となる炭素を入れればいいんじゃないかということで、
Speaker 2
土壌中に炭素を増やしていったら、植物が吸えるリン酸が増えていくのかっていうのを主論として研究しました。
これすごい、発想としてはシンプルというか王道な感じがすごいしますね。
餌食べさせてそれ分解させるみたいな。
Speaker 1
でもそんなうまくいくんですか?
Speaker 2
私もそこをすごい疑問でちょっと不安になりながらやったんですけど。
こんな単純でいいの?みたいな。
Speaker 1
そうなんです。こんな結果出るのかなって思ってたんですけど、
まずは植物を育てずに土にだけ入れてちょっと培養してみて、
土壌中のATPを測れるルミノメーターがあるので、
ATPを発光させてその強さで測れるものがあるんですけど、
それで測ってみたら炭素を入れた方がATP量がものすごい上がってたんですよ。
Speaker 2
ちなみに炭素って本当に炭ですか?どういう形の炭素ですか?
Speaker 1
セルロース系の資材を入れてみました。
Speaker 2
セルロースなんだ。
Speaker 1
セルロースでできた布を入れてみたんですけど。
Speaker 2
植物の細胞壁とかに入ったやつですね。セルロース。
Speaker 1
そうです。すごい増えてて、確かに目で見てもどんどんカビが生えていってて、
微生物増えてるっていう感じはしたんですけど。
Speaker 2
そんな目に見えるくらい増えるんだ。
Speaker 1
そうなんです。どんどん炭素が分解されていくのが見えて、
これはすごいって思いながらやってたんですけど。
Speaker 2
ちなみにその中に入ってる微生物は種類とか特定の微生物なんですか?
Speaker 1
そうですね。そのATPではどんな種類が増えてるかとか、
そこまで細かくは見れないんですけど、やっぱカビ系とかが多いと思います。
最近っていう。
Speaker 2
もともとその土の中に入ってる微生物に与えてるって感じだから、
いろんな種類の微生物が増えてるってことですね。
Speaker 1
そうですね。ちゃんと微生物増えるんだっていうのが分かって、
じゃあそこにコマツナを育ててみたらどう変化するんだろうっていうことで、
コマツナを育ててみたら、やっぱ炭素入れておくの方が圧倒的に大きくなったんですよ。
Speaker 2
それなんか目に見える形なのめっちゃいいな。
Speaker 1
そうなんです。
Speaker 2
全然微生物は目に言ってもちょっとの差とかかもしれないですけど、
植物の生えるのが全然大きさとか違ったらやっぱ嬉しいですよね。
Speaker 1
やっぱりこのリン酸を入れてないのに植物が吸ってるリン酸も増えてたので、
やっぱ炭素を動かすとリン酸も動かせるっていうのが分かったので、そこも面白い部分だなと思います。
Speaker 2
でもこれ意外と分かってなかったんですね今まで。
Speaker 1
そうなんですよ。
なんかいろいろ調べてて、まことしやかに言われてる部分はあったんですよ。
例えばやっぱ有機農業っていいよね、炭素入れてるからってあったんですけど、
ちゃんと明確に実験した例っていうのがなくて、
なので今回結果出てすごい良かったなって思ってます。
Speaker 2
確かに炭素入れてるのが有機農業、定義的に有機農業ってそういうことですか?
Speaker 1
そうですね。
堆肥だったりとか炭素が含まれてるものを入れるのが主に有機農業なんですけど。
Speaker 2
そうか。
すごい合成した農薬とかそんな使ってないみたいなイメージもありましたけど。
Speaker 1
そうですね。
化学肥料も農薬も使わないっていうのが有機農業になってるんですけど、
やっぱこの堆肥っていうものの良さってずっと言われてはいたんですけど、
やっぱり堆肥を入れることで炭素をちゃんと土に戻すっていうのが、
微生物にすごく影響するんだなって。
それが作物の収容量にも影響して、
土の中の磷酸っていうものの動きも変えられるっていうのが分かった研究だったので、
すごい面白かったです。
Speaker 2
なんかすごいなこれ。
ちなみにこれ追っかけるの難しいかもしれないですけど、
アルミはだから土の中に残ったものってことですよね?
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
磷酸だけがどんどん放出されて。
Speaker 1
放出されてはくっつきっていうサイクルではあるんですけど、
放出をより多くできたっていう形ですかね。
で、ちょっとずつ植物が吸収していっててということか。
土壌にくっつく前に植物が多く吸収できてるっていう感じですかね。
Speaker 2
これ炭素っていろいろ試してこれセルロースに来ついたとかなんですか?
Speaker 1
いや、これが主にこのセルロースは前年の研究で、
これを入れたら、それは炭素系のチームだったんですけど、
結構カビが生えてるよねっていうのはもう分かったので、
なんとなく微生物が増えてるなっていうのが分かったので、
じゃあそれを使ってやってみようっていう感じで利用したっていう感じで。
Speaker 2
そういうことか。面白いな。
Speaker 1
面白かったです。
このシューローのテーマってなかなか私行きつけなくて、
先生から林さんについての研究にしようかっていうのは、
M1の最初に言われたんですけど、なかなか自分でしっくりこなくて、
もう本当に1年間ぐらい悩み続けたんですよ。
で、その結果を先生といろいろ話して、
あ、これはしっくりくるっていうので研究が始められたので、
で、そのいけんじゃないかっていうのが本当に実現できたので、
もうめちゃめちゃ達成感がありました。
Speaker 2
しかもこれめちゃめちゃ汎用性高い気がするんですけど。
Speaker 1
そうなんですよ。
Speaker 2
日本にめっちゃいっぱいある土なんだったら、
なおさらいろんなところで使えそうだなっていうこの技術。
Speaker 1
そうなんですよ。
でもやっぱり農業だったりとか土壌の難しさっていうのが、
他のもそうかもしれないんですけど、
ラボでうまくいっても現場レベルだと、
なかなか同じような結果が出ないっていうのがあって、
やっぱり屋外だと気温だったりとか天候だったりとか、
いろんなものが作用するので、
そこのがきれいにいくかどうかわかんないんですけど、
でもやっぱり現場レベルでもちょっと検証してみたいなっていう気持ちはあります。
Speaker 2
そっか、とりあえず今はだからラボで小松を育ててみて、
鉢植え、植木鉢みたいなやつですかね。
Speaker 1
そうですね。植木鉢みたいなやつを、
人工校の下で温度管理した状態で出したデータなので、
実際現場に畑に炭素を入れたときに、
どれくらい影響があるのかなっていうのは、
やっぱりちょっと見てみたい部分ですね。
現場に落とせるのかっていう。
Speaker 2
でもなんかセルロースだったら、別にいっぱい使えそうな気するし。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
僕のイメージですけど、こういう農薬とか肥料とかって、
とにかく量いっぱいいるなっていうイメージがあって、
これ割と僕がすごい少量だけ作るような、
化学合成とかを今までやってたからかもしれないですけど、
数グラムとか物作るのも結構大変じゃないですか、合成品だと。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
でもなんかセルロースだったらそこら辺から取れそうだし、
いっぱい使えそうって思いましたけど。
Speaker 1
そうですね。
とかあとは、例えば今畜林がたくさんあるんで、
その竹をパウダーにしたやつを炭素として入れてみるとかは、
ありなのかなと思います。
その未利用な資材を畑に入れてみる。
Speaker 2
竹パウダー。
なるほど。
Speaker 1
できそう。
Speaker 2
これ多分これからもっと研究いろいろ進んでいくんだと思いますけど、
Speaker 1
どの微生物がこんな林産出すのかとかめっちゃ気になりますけどね。
そうですね。
でもちょっと分かってはいるんですけど、
ちょっと今手元に資料がなくて。
分かっているんですか。
そうですね。
こういう微生物が林産を溶かすよっていうのは分かっている部分ではあります。
Speaker 2
そうなんだ。
Speaker 1
そうなんです。
調べておけばよかった。
Speaker 2
すみません、なんかすごい細かいところが気になっちゃっている。
Speaker 1
いえいえ。
でも注目していただきありがとうございます。
Speaker 2
やっぱり林産っていろんな形あるじゃないですか。
一言で言っても。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
林産イオンだけでも3種類ぐらいあるし、
なんかそれでプラスアルミニウム以外にもなんかいろんなもんついてる林産とか、
Speaker 1
根っこに付着する菌の群があるんですけど、その辺が菌根って呼ばれて、根っこに寄生してる菌たちです。
Speaker 2
そういうことか。根っこに入っちゃってるもの自体を菌根って呼ぶんだ。
Speaker 1
根っこ周りに寄生してたり周りに取り巻いてるところが菌根。
Speaker 2
で、そこにいる菌が菌根菌。
Speaker 1
そうです。いたり寄生してる子たちです。
Speaker 2
なるほど。この辺分かんない。常識なのかな。
Speaker 1
このことは全然知らないだけかもしれない。
Speaker 2
菌根菌ってあんま聞いたことなかった。
そういう林産菌根菌みたいなものが植物にくっついてるっていうのもある種強制の一つの形ですよね。きっと。
Speaker 1
そうですね。植物から有機物とかの餌をもらう代わりに土壌中から林産を取ってきてあげるみたいな感じで。
Speaker 2
なるほど。その菌たちは炭素をあげると大喜びでもっと林産とかさらに取り込んだりとか。
Speaker 1
取ってきてくれる。
Speaker 2
取ってきてくれる。
Speaker 1
そういう菌根菌も増えるし林産を養飼してくれる菌も増えるしっていうので林産の吸収率が上がったのかなと思います。
Speaker 2
なるほど。これってちなみに次実用化みたいな感じになるんですか?
Speaker 1
この結果が出たところで私は卒業してしまったのでまだそこはわからないんですけど。
実用化まで持ってきるかどうかはちょっとわかんないですね。
Speaker 2
なんかこれ続き気になりますね。この後。
Speaker 1
そうなんですよね。
Speaker 2
その林産溶かすやつと菌根菌の理論がちゃんと多分もっと証明されるというか分析とかされて本当にもっと使えそうってなったら流行るかもしれないですね。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
全然知らなかったな。
なかなか土壌ってやっぱり見にくい部分だと思うので土壌にもうちょい火の芽が当たってほしいなって思ってます。
Speaker 1
土壌に火の芽が当たってほしいっていう言葉もなんかいいですね。
Speaker 2
土になんか火当たんないもんな。
Speaker 1
そうなんですよ。
でもやっぱり土壌の中ってさっき言ったように微生物たくさんいたりとか複雑に絡み合ってるんで土壌あるし宇宙だなって私は思ってます。
Speaker 2
土壌宇宙。近くにあるけど全然分かんないことまだまだあるんでしょうね。
Speaker 1
そうなんです。実は農研機構から土壌図っていうさっき言ったような土壌いろんな種類あるって言ったと思うんですけど土地によってのどこにどういう土壌があるのかっていうマップがあってそれを見ながら私はいろんなところに行くのが好きなんですけど
なんかそういうのをみんなに見ていただいて土壌になりしてほしいなって思ってます。
Speaker 2
へー土壌図ってあるんだ。
Speaker 1
そうなんです。iPhoneとかのアプリでもあるんですけどここの場所はこういう土だよっていうのがわかるマップがあって。
Speaker 2
なんかそれ化石掘る人とかめっちゃ見てそうですね。そういう土のどういう土なのかとかありそうじゃないですか。
Speaker 1
やっぱその土壌図を見るとここって火山灰の影響あったんだとかここもともと湿地だったんだみたいなのがわかって結構面白いんですよね。
Speaker 2
なんか全然違うかもしれないですけど火山灰の元火山灰の土って噴火して本当にすぐ固まった時って植物生えれなさそうだと思うんですけど生えるのかな。
Speaker 1
そうですね多分酸性度結構高いのでどうなんですかね。
Speaker 2
硫酸とかあるからみたいな。
Speaker 1
そうですねある程度は水で流されてからじゃないと生えないですかね。
なんか去年ハワイ行ったんですけどハワイがもうめちゃめちゃカツカザンの島なんで真っ黒土壌が真っ黒みたいなとこめっちゃいっぱいあったんですよ。
でなんかもうそこ草木全然生えてないみたいな。
そういう感じなんですね。
なんかみたいなエリアとかがあってやっぱこういう噴火して多分固まってそんな時間経ってないところだったらあんま植物生えないんだって思った記憶があって。
Speaker 2
全然違う話なんですけどなんかだいぶだからそっから時間経つとちょっとずつ酸性度が落ちて。
Speaker 1
そうですねあとはそのなんだこの微生物だったりとかが増えて徐々にこう土壌が生成されていって生える環境ができていくのかなと思う。
噴火していってこう硫度が落ちたりとか酸性度が落ちてでそこにこう徐々にこうなんでしょうコケ類だったりとかそういう地位類が生えてでそこから徐々にこう草から木みたいな感じに進んでいくんじゃないですかね。
Speaker 2
なるほど。
リン酸ってでももともと結構いっぱいあるのか。
でもなんか生物とかにやっぱり多いですよねきっと。
Speaker 1
そうですねなのでやっぱりリン酸は土壌にもくっつくし生物にもくっつくので奪い合いな環境にもなってます。
Speaker 2
そっかみんなリン酸欲しいの。
Speaker 1
そうなんですリン酸みんな大好きなんです。
Speaker 2
そういうことか。
Speaker 1
BNAにも含まれてますし細胞質にも含まれているので細胞膜だったりとかにも含まれてます。
Speaker 2
何でも入ってますよね。
Speaker 1
やっぱ生命にとってすごい重要な元素ではありますよね。
Speaker 2
これで吸収させた植物のリン酸また僕たち取ってるわけですもんね。
Speaker 1
そういうことですね。
植物食べて。
Speaker 2
はい。
これが大体収支の研究って感じですか。
Speaker 1
そうですねこれが収支の研究の2年そうですね2年間の研究です。
Speaker 2
そこからまた今は全然違うことをしてるんですか。
Speaker 1
そうなんです。
そこから種苗会社に就職しイチゴの育種開発をしております。
Speaker 2
種苗会社ってどれぐらい聞いてる人分かるか分からないですけどみんな分かるのかな種に苗の種苗。
Speaker 1
そうですね。
サカタの種とかタキシビョウとかは聞いたことあるかもしれないです大手だと。
あんま聞いたことない。
Speaker 2
そっか。
でもあのあれですかホームセンターとかで種とか売ってるじゃないですか。
Speaker 1
はいはいはい。
Speaker 2
そういうのも種苗メーカーが大体作ってるってことですか。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
なるほど売ってますよね。
Speaker 1
あとは農家さん抜けに販売したりとかですかね。
Speaker 2
全然なんかどんな感じで作ってるかとか分かんないですけどひたすら育てるみたいな本当にでも農業ですよね種作るって。
Speaker 1
そうですね農業ですね。
で私が苺種苗メーカーに勤めてるんですけどレンさんは苺結構食べますか。
Speaker 2
僕苺たまに食べますね。
めっちゃではないですけどやっぱスーパーに並ぶ時期あるじゃないですか。
Speaker 1
そうですね今ぐらいの時期から徐々にきっと並び始めますよね。
Speaker 2
ですよね今ちょうどもうすぐ苺の季節ですか。
でもなんか冬のイメージがやっぱありますね。
Speaker 1
そうですよね。
Speaker 2
苺大福とか正月食べるみたいな。
Speaker 1
そうなんですよ苺って今冬のイメージがあるっておっしゃったと思うんですけど、
そもそも冬に摂れるのがいわゆるいきなりって言われている種類で、
で私が今育種しているのがしきなりって呼ばれる夏から秋にかけて摂れる苺なんです。
Speaker 2
いきなり?
Speaker 1
いきなり一つの季節にしかならないものと、
Speaker 2
いきなりかいきなりですか。
そうなんです。
Speaker 1
いきなりステーキのいきなりかと思った。
Speaker 2
いきなり採取するからとかかと思ったけど、いきなりか。
1の季節の木のなりとかですかね。
Speaker 1
季節の木、はい。
Speaker 2
いきなりの苺。
Speaker 1
はい。
それがいわゆる例えばベニホーペだったりとか土地乙女だったりとか。
Speaker 2
食べたことあるな。
Speaker 1
そうですよね。
それがいきなりって呼ばれる冬から春にかけて摂れる苺。
それが大体日本の品種の98%ぐらいがいきなりなんですけど。
Speaker 2
98%そうなんだ。
はい。
Speaker 1
今はちょっと変わっているかもしれないんですけど。
はい。
で私が今やっているのはそっちの冬に摂れるのじゃなくて、
このマニアックな夏に摂れる苺なんです。
Speaker 2
夏、なんていう名前でしたっけ。
Speaker 1
私のところの品種は夏水着っていう夏に摂れる品種になってます。
Speaker 2
夏水着。
Speaker 1
たぶんこれでも。
Speaker 2
そうかこれ言って大丈夫ですか。
Speaker 1
まあ大丈夫です。
全然全然。
Speaker 2
ごめんなさい、いきなりに対してなんとかなりって名前ついてるとかですか。
Speaker 1
それしきなり。
しきなりか。
どのシーズンでもなり。
Speaker 2
なるほど、どのシキ、シキを通じて食べれますよみたいな。
そうです。
しきなり。
Speaker 1
この2つの違いっていうのが、花が分かん、花の出来方が違くて、
その冬に摂れるいきなりの方は、まず日が短くなったりとか寒くなったら花が出て、
その後に日が長くなって暖かくなる、春になるよってなったら花をどんどん形成し、
花からつぼみになって実をつけるんですよね。
Speaker 1
なので、短い時から長いのを両方変えなきゃいけないので、
春にしか摂れない。
ので1回しかできないタイプなんですけど。
Speaker 2
なるほど、それがいきなり。
Speaker 1
でもしきなりの方は、ある程度温度があって、長日条件、日が当たる時間が長かったら、
いつでも花芽をつけられるので、しきなりって呼ばれてます。
Speaker 2
でも今のだけ聞くと、しきなりの方が売るのには良さそうだなって思いましたけど、ほぼいきなりなんですね。
Speaker 1
そうなんですよ。
やっぱ寒い時の方が、いちごって糖度が上がって美味しい実がなるんですよね。
Speaker 2
そういうことか。
Speaker 1
そうなんです。
なのでやっぱいきなりの方が多くて、
なので夏になるいちごって、酸っぱくてあんまり甘くないイメージが今まであったんですよね。
だし、やっぱ夏って暑いんで、あんまり収量が取れない。
ので、軽減はされてたんですけど、
でもやっぱり夏って、オランダだったりとかアメリカから輸入されてくるいちごが多くて、
けどやっぱり国産のいちごが欲しいっていう需要があるので、
そこの需要を叶えるために、今しきなりのいちごの品種開発をしてるっていう感じです。
Speaker 2
へー、なるほど。
実際しきなりで日本で作られてるいちごも、種類としては結構あるんですか?
Speaker 1
いやー、でもやっぱ少ないですね。
Speaker 2
少ないですか?
Speaker 1
はい、たぶん全体の2%程度なので。
種類もそんなない?
そうですね。だし出回ってる数もとても少なくなっています。
Speaker 2
そうなんだ。
Speaker 1
そうですね。やっぱり夏ってあんまりいちご流通してるのって見ないんじゃないかなって。
Speaker 2
見ない気しますね。やっぱなんか寒い時期に食べるイメージがあるな。
Speaker 1
でもやっぱりいちごはケーキ屋さんとかに常に需要があるので、そこの需要を叶えるために、
夏でも甘くておいしいクオリティの高いいちごをうちは出しているっていう形です。
Speaker 2
さっきの話だとやっぱ甘さあげるのは、だから夏で甘くするっていうのってちょっと難しそうだなって思いましたけど。
Speaker 1
いや、そうなんですよ。
Speaker 2
それって遺伝子でなんとかなるんですか?
Speaker 1
いや、そうなんです。そこが育種なんです。
それが育種?
菌種を改良することで、夏でも甘くておいしいいちごを作出しているっていうところですね。
Speaker 2
それってちなみに育てて糖度を測るみたいなことですか?
Speaker 1
そうですね。じゃあ育種の方法をまずちょっとご説明しようかなと思うんですけど。
Speaker 2
ここまでお聞きいただきありがとうございます。
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