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2024-08-14 14:50

拘置所の窓からは太陽は見えへんねん #162

劇場公開中の映画『Mommy』をご紹介します。
和歌山毒物カレー事件についてのドキュメンタリー映画です。すごい映画でした。


▽『Mommy』予告動画
https://www.google.com/gasearch?q=mommy%20%E6%98%A0%E7%94%BB&source=sh/x/gs/m2/5#fpstate=ive&vld=cid:1d7c44b7,vid:yDTLYUKRQm0,st:0

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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日はですね、皆さんにお勧めというか、ぜひ見に行かれた方がいいんじゃないかなという映画をご紹介しようと思います。
これはですね、マミーというタイトルの、皆さんね、大体の方は聞いたことあると思うんですけれども、和歌山独物華麗事件というね、すごい世の中を震撼させた事件があったんですよね。
これはちょうど1998年の7月25日、夏の日に夏祭りをするということで、華麗が振る舞われたんですよね。
その華麗の中に秘書が入っていたということで、60数人の方が救急搬送され、そのうち4名の方が亡くなられたというすごい事件だったんですよね。
これはですね、すごい毎日のようにですね、この現場からニュースの中継が行われてですね、連日このニュースの報道がない日はないというね、ある意味これ自体が一つのドラマというか、そういう感じの加熱した報道がなされた事件でもあったんですよね。
ここでですね、この報道されている間に一人のこの近隣に住んでいる家族というか、林家というね、林さんというお家の家族にだんだんね、フォーカスが当たるようになっていくんですよね。
ここの林賢治さんというね、お父さんの方がですね、非常におしゃべりな方で、いろいろよくメディアとかにね、サービス精神を発揮していろいろよく喋る人なので、記者たちがだんだん群がるようになって、そこで迂闊にもですね、林賢治さんが漏らした一言によって、
どんどんですね、事件が思わぬ方向に火事を切っていくという様が、ずっとね日常的にテレビで流れてたんですよね。私ももちろんこのニュースはすごい衝撃を持って当時見ていたんですけれど、
何の疑いもなく犯人が捕まったなという風にしか思ってなかった事件だったんですけれども、これがですね、冤罪の可能性が極めて高いということを訴えるドキュメンタリー映画なんですよね。
私は関西の人間なので、やはりね、この和歌山っていうのはすごく身近な場所なんですよね。もうちょっと1時間もかからずに行ける場所なんですね。仕事の同僚であったり、身近にいる人の中に和歌山出身の人とか、今も和歌山に住んでいる人って結構たくさんいらっしゃってですね、
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おそらく林増美さんは無実だよと、これは冤罪事件だよっていうのはね、結構だいぶ前からですね、言う人がちらほらいらっしゃったんですよね。そういう話を聞いても、こちらとしてはそんなわかりっこないことなんでね、ふーんという感じで聞き流してたんですよね。
いろいろこういったことって、ことしやかにね、いろんな根拠のないことをね、やっぱり言ったりとか噂が出たりっていうのはあるので、こんなね、もう堂々と死刑宣告まで受けている事件で、この人がね、実は無実だっていうのは、ちょっとあの時の加熱した報道から見るとですね、とても信じられなかったんですが、
こうやってね、この映画を見たら、いかにいい加減な根拠に基づいて、林増美さんが罪をかぶせられているかっていうことがね、本当によくわかるんですよね。
この映画は全然ね、そういうなんて言うんですかね、憶測に基づいた映画ではなくて、実際にその時のね、いろいろ警察の事情聴取であったりとか、いろいろ目撃情報とか、いろんな聴取類も全部、目にできるものは全部目を通し、
なおかつ、二村監督っていうね、このドキュメンタリーをね、テレビとかで撮っておられた監督が、自らですね、取材して、映画にしてるんですよね。
で、あの実際のこの時目撃証言をした人とかね、あのもう今、取材を受けてくれる人はね、もうこの林賢治さんっていうね、林増美さんの旦那さん、あとこの息子さんですね、もうありとあらゆる人、取材できる人にはもうみんなインタビュー撮ってまとめ上げている映画なんですよね。
なので、ものすごく信憑性は高い映画になっています。で、ここで分かることはですね、ぜひ見ていただきたいので、あまり詳しく言う気はないんですけれども、まずこの時、林増美さんが彼に秘書を入れたという目撃証言が、いかにいい加減なものだったかっていうことをまずね、実際にここで検証するんですよね。
で、このカレーを炊き出ししていた、あのとある住宅のガレージに2つのこのカレーの鍋があって、ここで交代で見守りをしながら炊き込んでたんですよね。
で、この時に林増美さんが紙コップに入っている秘書らしきものを入れて、そこでもぼっと白い煙が上がったとかいうことを証言したこの目撃情報を実際に検証してみるとですね、最初には2階建ての真向かいの家の1階のリビングか何かから見ていたと言っていた証言が1点、やっぱり2階だったというふうに証言を覆しているんですよね。
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2階の窓から実際にこの駐車場を見てみると、この林増美さんが見守った、要するにバンをしていた方の鍋はどういうふうに頑張っても見えない角度であることがわかったんですよね。
にもかかわらず、この林増美さんが紙コップから何かしらのものを入れているとこを見たという証言が採用されている。
あともう一つはですね、私もこの頃よくテレビでこの報道を言っているのを聞いたことあるんですけれど、近所の主婦たちと関係性がうまくいってなくて、この日もこのカレーの討伐をしている際に結構いい争いになって、そこで多分林増美さんはカットなって自宅からヒスを持ってきて、再びここに来て、
衝動的にカレーの中に入れたっていうのは、結構まことしやかに言われていましたね。
なんですけれども、この時に、実際はタバコを吸いながら飲食店でアルバイトしている青年がですね、タバコ休憩でこのちょうど炊き出ししているカレーのガレージの近辺で休憩してたんですよね。
この時に、主婦たちがカレーの討伐しているところを目撃していたんですよ。この時に、主婦たち、林増美さんを含む主婦たちの間でいい争いがあったりとか、林増美さんがなんか月光して怒ったとか、そういったところを一切見ていないっていう重要な目撃証言があったんですけれども、これは実際の裁判では全然証拠として採用されてなかったりとかですね。
もう何かおかしなことがいっぱいあるんですよね。
あと、科学鑑定ですね。この林増美さんの家から見つかった秘書と、実際にこのカレーの鍋から発見された秘書が同一のものだと証言した科学鑑定も、実は不確かな鑑定だったということとかね。
あとはですね、マスコミがですね、とにかく朝日新聞がですね、特に誤報ですね、誤った情報に基づいて一気にスッパ抜いちゃったんですよね。ここでわーっと加熱してしまって、ここで一気に林増美さんが黒だっていうことが、もう何かこの流れがね、ここで決定的になってしまったっていうのがあるんですよね。
なので、まずはマスコミ報道、そこからの警察、捕まってからは司法、検察、こういったところが全てですね、悪い方に回転していき、林増美さん犯人説っていう方にもどんどんどんどん歯車が回っていってしまったということがね、本当によくわかる恐ろしい映画でしたね。
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これね、結局この作品を監督した荷村さんは、まずね、この林増美さんとね、ケンジさんの息子さんが、多分ね、母は無実ですということをね、いろんなところで、SNSであったりとか、いろいろこのメディアを通してね、いろいろ言い始めたんですよね。
で、本も出されて、これを目にして初めて問題意識を持ったみたいなんですよね。で、ちょっと調べてみようと思って、調べてきたらですね、もういろんなことがわかってきたということで、もうこの4,5年ぐらいかけてね、取材して、YouTubeの方で動画も出されてるんですよね。
それをまとめたのがこの映画になるんですけれども、いやもうちょっとね、なんというのかと、ここで私の意見とか差し挟みたくないので、ある種ね、こういう恐ろしい歪みみたいなものがね、行われていることに対して、何もね、私たちは何かこうできることっていうのはないんですけれども、
今回私この映画をお勧めしようと思ったのは、この映画を見るっていう行為そのものが、ある種のプロテストになるというふうに思うんですよね。何か別に、小裸に、わーわー、司法は信じられないとかね、警察は国家権力だよとか、そういう左翼的な運動を別にしなくてもですね、やっぱり何かおかしなことが行われたことに対して、やっぱり間違ってるんじゃないのかっていうことはね、
この映画を見るだけで済むんでね、それぐらいのことであればね、やっぱりやった方がいいんじゃないかなと思って、今回ちょっと何かの一条になればと思って、進めさせていただいているということと、あと単純にこの映画が非常にね、エンターテインメントとしても面白い映画だっていうのもあるんですよね。
不謹慎かもしれないんですけれども、でもこれはね、映画である以上、とても重要なファクターだと思うんですよね。とにかく、一体真相はどうだったのかっていうことを一個一個ね、いろんな角度から検証していく、面白い推理ものというんですかね、サスペンスものにちゃんとなってるんですよね。
最後にね、すごく面白いオチもあったりとか、何かと本当にちゃんと優れたエンターテインメント作品であるという点でもね、面白いので、ぜひ見ていただけたらなと思うんですよね。
一つね、私がちょっと皆さんに注目してみていただきたいなと思うのが、とにかく今回これ本当に不幸な、おそらく冤罪事件だと思うんですけれども、このね、結局無実の罪をかぶせられた人たちが、全然ね、そういう意味じゃ真っ白な人じゃないっていうところがね、非常に現実味があるなっていう。
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だからこの保険金詐欺をやっていたっていうことは、本人たちも認めているし、そういう非常にあのグレーな人たちが、たまたま不運にも居合わせてしまったことによって、全て罪をかぶせられたというふうにも見えるんですよね。
そして、これによって真犯人は相変わらず、未だに逃げ寄せているという事実、それからですね、正直に嘘を言っていない人の目、そして今回ですね、いろんな人が証言するんですけれど、
もうね、あいにくこの林増美さんにこの死刑宣告をした裁判長とかはもう亡くなられてたのかな。で、もういらっしゃらないんですけど、これはこの人はこの林増美のこの事件で、もうなんかすごい昇格っていうか、もうすごい偉くなっちゃってるんですよね。
で、この朝日新聞で、あのまあ誤報ですよね。林増美さんが犯人じゃないのかっていう流れを作ってしまった誤報の記事を出した記者はやっぱりすごい出世してるんですよね。
なんですけどね、あのこの人たちの、今生きてて取材を受けた人たちは何人かここで証言されてるんですけれど、この人の目と、実際自分の妻の無実を信じている林検事さんの目とね、ちょっとねその辺に注目して見ていただきたいんですよね。
何かこうね、後ろ暗いものを持っているのはどっちなのかっていうのがね、表情に出てるなって思って、すごく興味深く見ていました。
この映画はですね、公開直前にこの林増美さんと検事さんの息子さんがネット上でですね、すごい誹謗中傷にあったりとかしたことでね、ちょっと一旦公開が中止になって、もう公開できないんじゃないかと危ぶまれるぐらいだったのがね、ようやくちゃんとこうやって上映される運びになったので良かったなと思ってるんですけれども、
これね見ていただくとわかるんですけれど、かなり踏み込んだ内容なので、またいつ公開中止になるかわからないというぐらい際どい映画だと思うんで、今ね見れるうちに見に行かれることもぜひお勧めいたします。
はい、というわけでね、今日はこれで終わります。ごきげんよう。
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