1. タダの箱庭ラジヲ
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2024-07-17 16:08

♯15「暇ヒエラルキー」

~暮らしの実験場Crossのけいこさんの話~

シェアハウスのメンバーは「暇至上主義」のライフスタイルをしている方が多く「暇であることが偉い」という思想を持っている人が多くいたが、自分も旦那さんも仕事が好きなタイプでシェアメンバーから社畜扱いをされるような人間だった。

社会に対し気前良くしたいという考えを持っていたが、効率的に気前の良さを扱おうとしたときに効率的な価値観が気前の良さに対し上手く作用しないように思う。

税金をしっかり払って社会に対して気前良くしている人は関わる人への感謝や対価の支払いができているが暇ヒエラルキーの高い人は総じて気前が悪いというお話。

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さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。
本屋では買えず、増冊もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の本について、今回もお話ししていきたいと思います。
紹介するのは、暮らしの実験上、クロスの慶子さんのお話。
タイトルは、「暇ヒエラルキーと気前の悪さ」ということなんですが、
このタイトル、個人的にすごい好きで、この暇ヒエラルキーって面白い言葉じゃないですか。
これ、先に彼女の紹介をしたいんですが、慶子さんはですね、もともと仕事人間というか、ハードに仕事するのが、
そんなに苦でもなく、毎朝起きてから、日付が変わる頃までひたすら仕事をして、帰宅したら死んだように寝て、みたいな生活をしていたそうです。
そんな時にですね、暮らしの実験上ということで、福岡のシェアコミュニティ、クロスという場所に遊びに行くようになり、
いつの間にかそこのシェアメンバーと恋をし、結婚してですね、子供も授かり、
そして、そんなシェアハウスの中で暮らしを始めていった彼女のお話になっています。
タイトルにもありましたけど、ひまひえらるきという中で、仕事人間の彼女が感じていた、お金に絡んでもやもやした話というところでお話をお伺いしました。
これがですね、ひまひえらるきということなんですが、これは暇であることが偉いという思想ということなんですけども、
彼女曰くですね、自分も旦那さんのパートナーもとても仕事が好きなタイプで、それこそシェアメンバーから社畜扱いされるぐらいにですね、仕事をするのがすごい好きだったそうです。
ただ、クロスのシェアハウスのメンバーにはですね、暇至上主義みたいな思想が持っている人が多く、それがですね、いわゆる仕事ばかりして仕事の奴隷というか、
なっている人たちに対して、もっと自分の好きなことをしようよみたいな感じなんでしょうかね。そういった思想というか、ライフスタイルをしている方が多く、そういった扱いをされるときにですね、もやもやをすることがあったということでお話をしてくれました。
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彼女はですね、働くということに対して根本的に、本質的にというか、人のために動くことが働く、地の如くですね、ものだと。
しかも、現代社会においては働いてサラリーをもらうということは、それなりに税金を収めて、社会に対して貢献しているという状況なのに、
なんで納税もしていないような、暇順にそんな扱いをされなきゃいけないというところで、イライラしたりとかですね、しているんですが。
ただ、もちろんそれに対してですね、怒りとかっていうことではなく、そこにもちろんそれがコミュニティ内であるやり取りというか、そういったコミュニケーションのスタイルというかですね、
その中なので、そこまで別に常にイライラしていたりということではないんですが、そこのモヤモヤというものがどういうモヤモヤなのか、この本の第一章もお金が絡んでモヤモヤすることということでお聞きしたので、そちらのところを深掘っていったんですが、
彼女自身ですね、自分が納税しているという一種の誇りというか、逆にですね、そういう暇順が多い中で、私はちゃんと納税するという謎の脅迫概念すら持っていたというふうに話してくれたんですが、
自分自身の彼女のあり方として、何かあったときに社会に対して気前よくいたいという気持ちがあるように感じるというふうに教えてくれました。
納税を社会に対して気前よくしたいという考え方っていいなというふうに思ったんですが、そんな気前がいいという言葉をけいこさんも使ってくれたんですが、その気前がいいという言葉が何なのか、まだ自分の中でも腑に落ちていないということで話をしてくれて、
それがどういうことかというと、暇人もコミュニティの中には、メンバーの中にはゲストだったり来るわけなんですが、
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その暇人の人が、いわゆる時間に余裕があるわけで、仕事もしてなかったりするので、時間はあると。
だったら誰かが困っていたり、人のために何かをしようみたいな、こういう気前の良さの一つの側面というか、そういったところに対して、すごい例えば働くことよりもボランティアをたくさんやっているとかになってくると、気前がいいのかなというふうに思ったりしたみたいなことを言ってたんですが、
とはいえ、そこにいた暇人たちはそういうことをしているわけではなかったと。
なので、暇人であることと気前がいいことはイコールじゃない気がしていると言っていて、確かにそれはイコールではないのかなとは僕も思うんですが、
その中で気前がいいということが何なのかということに対して考えていったんですが、そんな中で慶子さん、自分の時間的だったりとか精神的な気持ち的なリソースを仕事と家事・育児に集中させると、
どれくらい余白ができるかという実験をやってみたそうです。
これもうちょっと説明すると、その時ですね、仕事も忙しかったりとか子どもも生まれたばかりで家事・育児も忙しいということで、
なかなかいわゆるコミュニティに対してのいろんな仕事だったりコミュニケーションみたいなことがなかなか忙しくて中途半端になってしまっていたので、
一旦やるべきことというか仕事と家事・育児を集中的にそこに時間を費やしていったらなるはや終わらせて、
余白がその分生まれるはずだからその分でコミュニティのためにできることをしようというふうに考えたそうです。
いわゆる自分のコップを満たしてからあふれた分でコミュニティに対して気前の差を体現しようとしたということなんですかね。
実際にそれをやってみたら家事・育児に50%仕事のリソース50%みたいな形で分けて自分の時間をまずは集中してやってみたんですけど、
それをやってみたら自分のコップは完全に埋まって結局何も残らなかったと、
余裕もゆとりも生まれなかったというふうに言っていて、
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結局集中して家事・育児をコミュニティを一回置いておいてやってそこである程度終わってからコミュニティに関わるとしたら
コミュニティに対する余裕もゆとりも結局は生まれなかったというふうに言っています。
お金に例えると100万円が自分たちが最低限安心できる分だとしてですね。
100万円稼ぐのにまず頑張ろうと。
で、104万円例えば稼げたら4万円分残ったから4万円分上げるみたいなことが気前よくできるというふうに思っていたと。
ただそれができなかった。
そこの体験からですね、そういう合理的な存得感情というかからはですね、
気前の良さは生まれないのかもしれないというふうにその時思ったというふうに教えてくれました。
じゃあ自分の身の回りにいる気前のいい人っていうのはどういうふうにやってるのかなって観察したときにはですね、
何も考えずに10万円必要?じゃあこれ使ってみたいな感じですね。
計算なくポンと気前よく渡してるみたいなことを感じるなというところで、
この向き合い方だとその気前の良さっていうものは生まれないんじゃないかっていうふうに言ってたんですね。
これ僕自身もちょっと面白いなと思ってっていうのもですね、
僕もいわゆる自分でパチッと切り替えるじゃないけど、今は仕事モードみたいな。
じゃあこれからはみんなのために自分の時間を使う時間みたいにポンって切り替えて扱おうとしたときにですね、
ちょっと引っかかる部分があるというか、いわゆる何か効率的にいわゆる気前の良さみたいなものを扱おうとしたときに、
その効率的な言ったらなんだろう、ベース的な価値観というか概念みたいなものが気前の良さに対してですね、うまく働かないっていうか、
それがすごいいい感じに気前の良さを発揮する要因に変わったっていうのは僕自身もちょっと感じれなかったというか、
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これもちょっとまた実験を通してですね、その使い方みたいなのもあるような気もするので、もう少し実証実験をしていきたいなと思ってるんですけど、
そんな中でですね、彼女は気前の良さみたいなものがあるんだったら、気前の悪さっていうものがどこから来るんだろうというふうに深掘っていったんですけど、
気前の悪さがですね、いわゆるクロスに来るヒマヒエラルキー上位の人の中にはですね、ゲストもちょいちょい訪れるようなコミュニティなんですけど、
気前の悪さを訪れるゲストさんの中に感じることがあったと笑いながら話してくれたんですけど、
そんなクロスはですね、すごくオープンに公開してるわけではないので、知り合い捨てだったりとか、コミュニティのメンバーがゲストを連れてきたりとかして、
ご飯とかお酒を一緒に食べたりとかもてなしたり、泊まっていくなんてこともあるんですけど、
それにかかる費用とか手間代とか宿泊費とか別にあるわけではないので、
ドネーションボックスを置いてるわけです。
それぞれが出せるだけのお金を完破してっていうやり方なんですけど、
たまにヒマヒラルキー上位の人の中には散々飲み食いして楽しんで帰るときに財布からパラパラと小銭を出すだけみたいな人もいて、
そういうときに彼女は複雑な気持ちになると。
金額の少なさに対してっていうことがメインっていうわけではなく、
この人にとってはこの場を提供している側のことは目に入ってないんだなっていう物駄なしさを感じてしまうと。
あくまでも私の偏見でしかないんですけどっていうふうに言ってくれたんですけど、
しっかり納税してきた人の方がこういうときに気まやくポンと財布の中のお札いっぱい出してくれたりしているということなので、
このヒマヒラルキーと気前の良さみたいなものはイコールではないというようなお話をしてくれました。
実際にお金が絡んでモヤモヤする話ということで、こういうケースもよくあるのかなと思って話を興味深く聞かせていただきました。
よくアリとキリギリスの話とかもありますけど、夏の間せっせと働くアリさんに対して働き者をバカにしながら歌って働かないキリギリスさんがいて、
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冬になって食べるものがなくなったキリギリスさんがアリさんに助けを求めてもアリさんを家に入れてあげませんでしたみたいな話なんですけど、
この話からも気前の良さというか、アリとキリギリスの構図からまた人間関係のモヤモヤが見えてくるのではないのかなと思った話でした。
今回は暮らしの実験場クロスの慶子さんのヒマヒエラルキーと気前の悪さについてご紹介させていただきました。
本日もありがとうございました。
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